メキシコからの手紙

メキシコ国、ケレタロ州、ケレタロ市での暮らし。その日常の報告。

ワメル動物園

2012-08-17 13:36:52 | 日常


 子供たちを連れてワメル動物園に行ってきた。

 ワメル動物園は、ケレタロ市から車で20分ほどの所にある小さな動物園だ。入場料が大人90ペソ、子供70ペソとかなり高かった。だが、せっかく来たのに入らずに帰るのは悔しいので、入園してみることにした。

 しかし動物の数はそれほど多くなく、設備も整っているとは言えない。たとえば息子は昔、日本に滞在していた際にズーラシアという動物園に行ったことを覚えている。ズーラシアと比べると、かなり見劣りがする。

 メキシコシティにはかなり規模の大きな動物園があるが、日帰りでは行けない。



 数多くない動物のなかで、息子がいちばん気に入ったのがワニだった。あまり動こうとしなかったが巨体で、けっこう迫力があった。



 娘はキリンが好きで、餌をあげてみたいと言っていた。



 トラの前では、子供たちは「ママも来れればよかったのに」と言っていた。仕事で来れなかった母親の好きな動物がトラだから。



 自分としては、トラよりジャガーのほうがよいと思う。紋様が非常に美しい。

 それにしても、入場料があまりにも高すぎる。もう少し安くないと、二度と来る気になれない。

母の日のガーベラと父の日のマグカップ

2012-06-19 13:07:38 | 日常



 メキシコには母の日にカーネーションを贈るという習慣がないようだ。そのかわり先月の母の日に、我が家の子供たちは、ガーベラの鉢植えを母親にプレゼントした。赤い大きな花が二つ咲いていて、見映えがした。
 その花は、残念ながらすぐに萎んでしまったが、そのうちにまた新しい花が咲きそうだ。

 数日前の父の日には、子供たちは私にマグカップをくれた。



息子はネクタイの、娘は王冠をかぶったお父さんのイラストのマグカップをくれた。



 裏にはメッセージがあって、ひとつは「世界一のパパ」、もうひとつは「我が家の王様はこれで飲む」とある。この国では、父の日や母の日や先生の日などには、このような単純なメッセージ付きのマグカップがよく売れる。









富士山のジグソーパズル

2012-03-21 13:46:13 | 日常



 家の押入れの中から、ジグソーパズルが出てきた。かなり以前、日本の100円ショップで買った108ピースの、富士山のジグソーパズルだ。

 買ってメキシコに持って来てから、もう五年くらい経つ。糊が硬くなりかけている。使い物にならなくなる前に、組み立ててしまうことにした。

 たった108ピースの小さなジグソーパズルなので、一時間足らずで、あっけなく完成。




 それでも額縁に入れて壁に掛けると、なかなか見映えがする。


息子とサイクリング

2012-03-20 14:25:24 | 日常
 自転車に乗れるようになった息子は、遠くまで自転車で行きたがる。

 私にもだいぶ昔に買った自転車があるが。あちこち故障して、使い物にならなくなっていた。息子のサイクリングに付き合うため、その古い自転車を修理にだした。





 おんぼろ自転車であることに変わりはなく、あちこちにガタがきているが、それでもなんとか乗れるようになった。

 そこで日曜、息子と一緒に家の周囲の畑の中の道を、自転車で走った。





 まず、まるで花畑のように、菜の花のような黄色い花が広がっている所まで来た。いかにも春といった感じだ。





 次に、鮮やかな緑の畑を過ぎた。たぶんトウモロコシ畑だろう。まだ小さいが、これからどんどん成長して、大人の身長をしのぐほどの高さになるだろう。





 さらにその先には、麦畑が広がっていた。これもまだ若々しい青麦だ。だがそのうちに、黄金色の麦畑になるだろう。





 一時間ほど走ると、畑の傍らに馬が繋がれていた。このあたりで馬を見かけることは珍しくない。しかしメキシコ人のゴミ捨てマナーの悪さは有名で、畑にもゴミが散らばっている。それが残念だ。

 息子はまだ自転車に乗るのを覚えたばかりなので、やはりまだちょっと危うげだ。本格的なサイクリングを始める前に、しばらくは家の周囲の畑の道で練習を重ねる必要がありそうだ。

ロスカ・デ・レイジェス(王様たちの輪)

2012-01-09 13:14:14 | 日常
 スペインでは、1月6日は「レイジェス・マゴス(魔法使いの王様たち)」の日だ。聖書には、で誕生したイエスを拝むため、東方から三人の占星術の学者たちが星に導かれてやって来て、飼葉桶の中に寝かされている赤ん坊のイエスに宝物を捧げたという物語がある。その物語の占星術の学者たちが、民間の伝承では魔法使いの王様たちということになっている。彼らを記念する日が、レイジェス・マゴスの日だ。

 スペインの影響で、メキシコでもやはり1月6日はレイジェス・マゴスの日だ。そしてスペインと同様に、前日の5日の夜には、魔法使いの王様たちが子供たちにプレゼントを配ってまわるとされている。スペインやメキシコなどのラテンアメリカでは、伝統的には、クリスマスの季節に子供にプレゼントを贈るのはサンタクロースではなく、魔法使いの王様たちだ。





 そしてレイジェス・マゴスの日の夜には、「ロスカ・デ・レイジェス(王様たちの輪)」と呼ばれる輪の形の菓子パンを食べる習慣がある。上の写真のような大きな輪状の菓子パンで、上に細く切られたフルーツ羊羹などか乗っている。このパンを、家族で切り分けて食べる。





 上の写真が、切り分けられ、皿の上に乗せられたロスカ・デ・レイジェス。この菓子パンは、ちょっと気をつけながら食べる必要がある。というのも、ひとつのロスカ・デ・レイジェスの中には、小さな人形が2、3個、埋め込まれているからだ。その人形はニーニョ・へスース(子供のイエス)と呼ばれる。写真の、皿の中のプラスチックの白い人形が、そのニーニョ・へスース。





 これがニーニョ・へスースの拡大写真。この人形が当った者は運が良いとされている。ただし、この人形が当った者は、ほかの家族の全員に、来月、タマレスという軽食を奢らなければならないということになっている。タマレスは、トウモロコシの粉を練ったものをトウモロコシの葉に包んで蒸した、蒸しパンの一種。メキシコには、いろいろと変わった習慣がある。

 我が家の場合、今年は息子と私にニーニョ・へスースが当った。息子はお金を持っていないので、私が皆にタマレスを奢ることになりそうだ。