アヒルちゃんとアレックス

　娘の新しいペットの、アヒルの雛の「アヒルちゃん」は、家の中庭で放し飼いにすることとなった。

　ところで、その中庭には、すでに息子のペットの、ウサギのアレックスがいる。

　アレックスは、新しく来たアヒルちゃんに対し、基本的に友好的に見える。少なくとも全く攻撃的ではない。

　そしてアヒルちゃんのほうは、アレックスにくっついて離れようとしない。アレックスの行く所にはどこへでも、後からついて行く。

　アレックスは、そんなアヒルちゃんが時どき煩くなるのか、逃げ出して隠れてしまう。

　するとアヒルちゃんは、ピーピーと鳴きながら、アレックスをさがし回り、アレックスが見つかるまで鳴きやまない。

　もしかしたらアヒルちゃんは、ウサギのアレックスを自分の親だと思っているのかもしれない。

アヒルの雛

　近所の市場で、アヒルの雛を４０ペソ（約３１０円）で買った。

　連れていた４才の娘に強硬にねだられた結果だ。

　名前も娘が「アヒルちゃん」と名づけた。

　無事に育ってくれるといいのだが。