お~カナダ! たてよこナナメ歩き

主にカナダ🇨🇦西海岸の生活話と少しアメリカ🇺🇸のことと音楽について

旬の話題・・・

2021-01-31 06:38:00 | 2021年の暮らし


かにのシーズン突入。
Dungeness Crab、調べたら日本語ではアメリカイチョウガニというそうです。
今年も季節は巡っているのですね・・・あまり実感がないだけで。
蒸しておいしくいただきました! 身が詰まっていて食べ応えありました。
日本の海の幸が恋しいわたしには、ひとときの安らぎです

さて。

運転中にニュース専門ラジオを聞いていると、インターネットの巨大チャットグループのやりとりがいくつかの株価の暴騰につながっていてどうこう・・・という話と、去年の末から始まっている新型コロナのワクチン接種計画がさまざまな理由からどんどん遅れていること、そのふたつを繰り返し流しております。
株価の問題はこれからも各方面からの思惑がらみで尾を引きそうです。

ワクチン製造の遅れもあるし、ワクチン製造国が輸出を制限し始めたとか、届くはずのものが届かないとか、一回分のワクチンの量を規定より多く接種してしまっていたとか・・・お隣の国では現場の混乱で接種対象者以外に接種してしまっていたとかもありました。
あらかじめ設定されている一回目と二回目の接種間隔が守れないし、二回とも同じ種類のワクチンが接種できるかどうかも定かではなくなっているし、こうなってくると先行き不安や不公平感から文句がたくさん出ているようですし、現場の方々の苦労をお察しします。

初めは多くの人から「ワクチンどんなものかわからないし接種したいかどうか決めかねるなぁ」などと、余裕のあるコメントなど出ていたのですけど、実際に接種が始まってみると、誰しもこの完全ロックダウンとその後のソーシャルロックダウンが続いて、社会的にも個人的にもつらい時期をすごして、近い将来も不透明な今、変異株も恐ろしいし「ワクチンを早くきちんと接種してくれ」という方向になっているような気がします。

先日はある富裕層の夫婦が法律を破って、さらに嘘をついて僻地の小さな集落に行って予防接種を受けてきたといって罰せられました。
僻地の小さい集落は医療事情が悪いため、感染拡大防止で優先接種になっているということを利用したのです。
でも、都市部の人間が小さな集落に行くというのは、ウイルスをそこへ持ち込むかもしれないので規制があるんです。
(こちらの僻地というのは日本人のわたしから見るとまったくスケールが違うものです・・・)
また、フロリダ州などに別荘を持つカナダ人(「渡り鳥」と呼ばれています)が多数、別荘地に飛んでワクチン接種を受けているということで、現地の住民から抗議の声が出ているとの話も・・・。
「わたしら別荘を持っていて税金も払っているのだからワクチン接種の権利がある!」と言ってみても、接種の順番待ちをしている現地の人から見れば「なんでカナダ人がやってきて先に接種してるのだ!」となるのは仕方ない気がします。

これはほんの一部ですが、ワクチン関係のニュースはいろいろな角度で盛りだくさんです。

うちの州は屋内の公共スペースでのマスク義務化がとても遅かったのです。
それでも義務化した後はお店の人たちはずいぶんと楽になった(お客さんに「マスクをつけて」と頼むが拒否されるという難儀がなくなった)と言っていました。
でも、学校ではまだ、廊下や出入り口などの場所以外はマスク着用義務化していません。
州政府の定例記者会見で、何回も繰り返し記者から学校でのマスク着用を義務化に関する質問が出ても「マスクをつけられない事情のある人に対して配慮が必要だ」とか、「できる人はやっている」とか、「みんなで思いやりを」とか、「学校では感染拡大があまり見られない」とか答えているし、記者の方もリモートでの質問なのでさらに掘り下げて追及することができないので(質問が終わるとつないでいた回線を切られてしまうので)、いつになっても核心に迫れないでいる気がします。

今朝のニュースでは、州の教師団体が政府に学校でのマスク着用義務化への圧力をかけていくと言っていました。
もう辛抱ならんというところでしょう。
先週、ある高校で、担任の先生が新型コロナ感染した結果、クラス全体が自宅隔離となったというニュースを伝えていました。問題は、クラスの生徒たちは全員マスクを着用していたそうですが、ずっと教壇でしゃべっている教師がマスク着用を拒否していたとかで・・・。
高校の普通の授業だったらおそらく生徒よりも先生の方がしゃべる量が多いはずなのになぁ。
学校の方でも、州政府で義務化してくれないと、マスク着用は「要請」でしかないので徹底することができないそうです。

これから海外からカナダに入国する人たちは、陰性証明を持参して、さらに到着後指定のホテルに3泊自費で泊まり、入国後の検査もあり、さらに2週間の自己隔離期間中に監視(訪問確認)されるとかで、総費用は2,000カナダドル(本日のレートで¥163,800)程必要になるそうです・・・。
ウイルス変異株への警戒で、今までの厳しい水際対策から一段と具体的に厳しくなっています。
アメリカ入国者にもより厳しい規制が始まります。
そうすると、今度は航空会社のほうから「飛行機内で感染拡大する危険性は低い」と言って、「フライト(特に国内)を利用する人を減らすような動きをするのはやめてくれ」みたいな訴えが出ています。

それぞれの立場から、いろんな意見が出る。
何もかも完全にうまくできる方法というのはないのでしょうが・・・。
難しいですね。

春の訪れとともに奇跡のようにウイルスが減っていく!というようなことにならないでしょうか