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ヴォルタ・アオ・アルガルヴェの第2ステージは私の期待通りUAEチーム・エミュレーツの若手ヤン・クリステンが見事な走りを見せ、エースのアルメイダとのワンツーフィニッシュという最高の結果を残してくれました。
もう一人の注目の若手アントニオ・モルガドもステージ5位という成績を残しています。これはヨナス・ヴィンゲゴーやプリモシュ・ログリッジという偉大なGCライダーを抑えての結果なのです。
もう一人の注目の若手アントニオ・モルガドもステージ5位という成績を残しています。これはヨナス・ヴィンゲゴーやプリモシュ・ログリッジという偉大なGCライダーを抑えての結果なのです。
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クリステンはEFエデュケーション・イージーポストのニールソン・パウレス等と逃げて、アルメイダはヴィンゲゴーやログリッジがいた追走集団からのアタックで僅差のワンツーフィニッシュですから、本来ならゴールでエースに勝利を譲るところなのかもしれませんが、後続が離れていたこともあってか、クリステンが脚を止めてもアルメイダは抜きませんでした。
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チームとしてはクリステンが逃げグループにいることで、アルメイダは追走グループで脚を使わずに済んだことも大きいと思っていますので、アルメイダ自身がクリステンに勝利を譲った格好なのでしょう。追走集団ではヴィンゲゴーがアタックを試みますが、誰も協力せず、結局、10秒遅れの6位という結果に終わっています。ログリッジは13秒遅れの9位でした。シーズン初戦とはいえこの二人のこの結果には驚いています。
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このレースは初日から大波乱でした。ゴール前のランドアバウトから大勢の選手がコースを間違え、集団が2つに分断してしまったのです。正しいコースを走りゴールラインを先頭で通過したのはフィリッポ・ガンナでしたが、開催側に不備があり、後にレース自体がキャンセルとなってしまったのです。
その初日に3位でゴールしていたのがクリステンだったのです。調子は良さそうだと思っていたら、いきなりクイーンステージの頂上ゴールを征してしまうのですから流石です。今季は既に1勝を挙げているので、モルガトと並び今季2勝目となりました。昨年からUAEチーム・エミュレーツに加入し、夏場に2勝を挙げ、イル・ロンバルディアでポガチャルのアシストを任されるまで成長を見せていたのですが、結果はDNSでした。
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昨年もこのレースを経験し総合22位で終えていますので、コースを知っているという経験が活きたのかもしれません。これで2004年6月生まれの20歳というのですから驚きです。ヴィンゲゴーやログリッジを相手に勝利したことは彼にとって大きな自信に繋がると思います。
ただ、このレースは最終日に19.6㎞の個人TTがあるので、最後まで総合争いは続くはずですから、総合優勝はともかく新人賞は確実に手にしてほしいと思っています。また、このステージを5位で終えているモルガドにも注目しています。今季2勝と絶好調なので、どこかでステージ優勝ということもあるかもしれません。
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