CYCLINGFAN!!

自転車をこよなく愛し、自分の脚と熱いハートで幾つになっても、可能な限り、どこまでも走り続けます~♪

自転車の為のインフラ整備

2010-09-17 11:51:18 | 自転車

 毎週100kmを超える距離をクロスバイクAL-700Xで走るようになって1ヶ月、それ以前も往復50~60km程度は毎週走っていましたが、不思議とロードレーサーに乗ったサイクリストに出会う数が少ないことに驚きを感じています。
 勿論、私の休みが平日ということもあり、日・祝と比べてサイクリスト自体が少ないことはあるでしょう。ただ、それにしても札幌市の郊外を100kmも走って見かけるロードレーサーの数は2・3台といったところなのです。
 私が日頃よく走る石狩は道幅も広く路面状態も悪くないと思っていますし、ロードレーサーを購入してもやはりこの道を走ることが多くなるだろうと思っています。まぁ風が強いので敬遠されているということも考えられなくはないのですが、私がクロスバイクでも走れるのですからロードレーサーなら全く問題はないはずなのですが・・・
 小樽の運河通ではよくロードレーサーを見かけるという話しは聞きますから、一度そちらへ行ってみたいと思うのですが、途中にある張碓の長いトンネルとアップダウンがネックとなってAL-700Xではちょっと厳しいかなぁと思わずにはいられない状況です。まぁ輪行バッグを持って銭函まで走り、銭函から小樽築港までJRで行くという手も考えているところです。Wold_trasport
 自転車の普及率は世界でもトップレベルにある日本ですが、その大半は歩道をのんびりと走ることのできるママチャリで占めらています。ロードレーサーのように純然と車道を走行しなければならない自転車はこの国では特殊で、正直安心して走行できる場所が少ないということも、この国でロードレーサーがなかなか普及できない要因になっていることは確かです。
 先にも何度か書きましたが、日本にはママチャリ文化がどっしりと根を下ろしていて、道路交通法が改正された今でも自転車は歩道を走るものという感覚が抜け切ってはいないと感じています。それは日本の道路事情も大きく加担しているせいでもあると思うようになりました。法律だけ改正されても、この国には自転車が安心して車道の左端を走るためのインフラが全く整っていないのです。
 日本ではほとんどの道路で雨水枡(雨水を下水に逃がすための排水口)が車道の左端に設置されています。ママチャリ程度の速度であればその上を走ってもあまり問題を感じないのかもしれませんが、タイヤの細いロードバイクになると脱輪やリム打ちパンクが怖くてとてもその上を走ることはできません。また、私の住む北国では夏と冬の温度差で雨水枡が徐々に陥没し、大きな段差を生むことが多くなります。今のクロスバイクでもそんな上を走ったら大事故になりかねないのです。
 日本の道路は自動車専用道路として設計され、歩道と区分がなされているだけで、自転車が大手を振って走ることができる道がないというのが実情なのです。札幌は郊外へ出れば道幅も広く路側帯も広くなって自転車でも走り易いことは事実ですが、それでも交差点付近では例外なく左折斜線が確保されているため、どうしても自転車は雨水枡の上を走らざるを得なくなるのです。道路の勾配を逆にして中央分離帯側に雨水枡を配置しているところもありますが、ほとんど稀なケースといっていいでしょう。
 自動車の為のインフラにはまだまだお金をかけようとする人たちはいても、自転車の為に必要なインフラを考えている人は非常に少ないのが実情です。エコカーやエコ減税もいいですが、真にエコロジーを目指すならSHAIR THE ROADの為のインフラ整備も必要だと強く感じています。道路幅を広げるといった大掛かりなものでなくても、例えば路側帯に黄色いラインを引き自転車通行帯を確保する(勿論駐車禁止です)程度のことならさして難しいことではないと思います。
 また、できれば雨水枡のグレージングを網のような形状のものに取り替えるといった施策なら都道府県の条例でも実施可能なはずです。法改正はしてもこの国では自転車は歩道を走ることができる追加条項があり、自転車は危険な状況があれば歩道を走っても良いことになっているのですが、さすがにロードレーサーで歩道を走ることはできないはずです。自ずと駐車車両や雨水枡を交わす際はしっかり後方確認の上で走行車線へ出ることになります。これが結構慣れないと危険な行為になります。
 来年はロードレーサーの仲間入りを考えていますので、今のうちから少しずつそうしたことにも慣れて行かなければと思っています。また、ロードレーサーでもより快適に走ることができる道も探索して行きたいと思っているところです。

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