今年は冬場に足を骨折し、雪が融けても自転車に乗れない日々が続き、ストレス解消にと久々に本格的にサイクルロードレースをTV観戦することになりました。春先はファンデルプールの強さが際立っていたのですが、ポガチャルが初参戦のジロ・デ・イタリアを圧勝した頃からポガチャルの強さに魅せられて行きました。
ポガチャルのWツール制覇とエヴェネプールのオリンピック2冠という結果から、「怪物ポガチャルと神童エヴェネプールの2強時代」という記事を書いて来ましたが、2024年シーズンは後半に来て怪物ポガチャルの1強時代が到来してしまったのではと思わせる状況になっています。
初めて参戦したツール・ド・フランスで3位表彰台にパリオリンピックでTTとロードレースの2冠に輝いたレムコ・エヴェネプールでしたが、オリンピックをスキップしたタディ・ポガチャルに世界選手権では完敗。しかも、ポガチャルは100km越えのアタックから3段ロケットで独走勝利という驚きの走りを見せ、ジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスのWツールにアルカンシエルを加えたトリプルクラウンという大偉業を達成することになったのです。ステファン・ロッシュ以来37年振りという大記録でした。
世界選手権後、初のアルカンシエルジャージの初お披露目となったジロ・デッレミリアでも38kmの独走を決め、迎えたイル・ロンバルディアでは48.4kmを独走し、2位のエヴェネプールに3分以上のタイム差を付けて余裕の勝利で、ファウスト・コッピ以来75年振りとなる4連覇を達成してしまいました。
ポガチャルとエヴェネプールの昨年までのワンデーレースでの成績は世界選手権も含めエヴェネプールの5勝4敗だったのですが、今季はステージレースは勿論、ワンデーレースでもポガチャルの完勝でした。唯一エヴェネプールがポガチャルに勝利したのはツール・ド・フランスの個人TTだけで、今のポガチャルをエヴェネプールと同列に語ることは出来なくなってしまいまっているのです。
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