個人TTは勿論、チームTTを得意とするUAEチーム・エミュレーツが昨日開幕したブエルタ・ア・ラ・コミュニタット・バレンシアナ初日のチームTTでリドル・トレックに50秒という差をつけられ3位タイという結果に終わっています。総合リーダーはリドル・トレックのマティアス・ヴァチェク。ジョナサン・ミランとシモーネ・コンソンニが勝利の鍵を握っていたようです。
それにしてもアメリカの個人TTチャンピオンで昨年のブエルタの個人TTでも優勝していたブランドン・マクナルティを擁するUAEがチームTTで敗れるとは予想外でした。今季はイネオスから移籍したナルバエスがツアー・ダウンアンダーを征し、若手のモルガドやヤン・クリステンが勝利するなど好調と見ていたのですが、今後、ポガチャルのアシストを担うであろうメンバーが顔を揃えながら、得意なはずのチームTTでの敗戦は気がかりなところです。先のアルウーラツアーでもマイカの落車でトップ10に名前が挙がらなかったUAEに一抹の不安を覚えます。
今日はラ・ヌシアからベニファトまでの166kmの山岳ステージです。コース上には3つの峠があり、最後に前例のないアルト・デ・パルテガットという1級カテゴリーの上り坂(平均勾配9.6%)でクライマックスを迎えますが、登坂距離は4㎞と短いので、アルメイダとシバコフがどのような走りを見せるのかに注目しています。獲得標高が3000mを超えるステージが3日間続きますので、流石にUAEが有利だとは思っています。ただ、ミランが参戦しているので、ゴール前スプリント勝負になると分が悪いUAEとしてはどのよな展開に持ち込むのでしょう。
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