CYCLINGFAN!!

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ツアー・ダウンアンダー2025(4)

2025-01-26 08:53:42 | プロ・ツール
 ツアー・ダウンアンダー第5ステージは総合優勝を決める重要なレースです。ウィルンガヒル頂上決戦を制したのは今季からUAEチーム・エミュレーツへ移籍したジョナサン・ナルバエスでした。第2ステージで落車に巻き込まれていたナルバエスですが、その日こそ振るわなかったものの、3日目3位、4日目2位と奮闘を見せていました。

 加えて前日のジェイ・ヴァインの落車負傷で彼の闘志に火が付いたのかもしれません。昨年のジロ・デ・イタリア第1ステージのゴールスプリントであのポガチャルを負かしたスプリント力は健在でした。今回のUAEチーム・エミュレーツのアシスト体制は決して万全ではありませんでした。この日もナルバエスを先頭集団に送り込むのに四苦八苦しているように見えたのです。

 エースはこのレースで優勝経験もあるジェイ・ヴァインでしたが、初日からの走りを観ていてナルバエスで総合を狙うのかもしれないとは思ってはいたのですが、移籍直後の最初のステージレースで総合首位を奪うというのは凄いことです。ナルバエス自身もイネオスを離れて良かったと実感していると思っています。

 最終的にはウィルンガヒルの頂上で生き残った4名でのゴールスプリントになりましたが、こうなったらスプリントで勝てるという確信がナルバエスにあったのでしょう。ここまでチームメイトを失いながら、自ら先行するメンバーと脚色を見定めながら、図ったようなスプリントは見事でした。2位はオスカー・オンリー(チームピクニック・ポストNL)、3位は今季からレッドブルへ移籍したフィン・フィッシャーブラックでした。ステージはあと一つ残っていますが、間違いなく集団スプリントになるコースなので、着順によるボーナスタイムはありますが、落車さえなければスプリント力のあるナルバエスの総合優勝は動かないはずです。

 改めて考えてみると、イネオス時代のナルバエスは昨年のこの大会は2位でした。UAEに移籍したら優勝です。フィッシャーブラックは昨年まではUAEではアシストでしたが、レッドブルではエース級の働きを見せているのです。UAEチーム・エミュレーツの強さを痛感させられたレースになりました。

 しかも、この大会のバイクは昨年までのV4Rsなのです。これが新型Y1Rsならどんなことになってしまうのでしょう。昨年はポガチャルのWツール狙いのため、前半のメンバー選定に苦労した感があり、ヨーロッパステージまで苦戦を強いられたようですが、結果的にワールドランキングは圧倒的な1位だったUAE。ワールドツアーの初戦を征した今年は年間85勝という記録を破ってしまうかもしれません。今年はUAEツアーに出場予定のポガチャルがシーズン初戦でどのような走りを見せてくれるのかに注目です。
 




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