
ティレノ・アドリアティコ第2ステージでジョサタン・ミランが圧勝。完璧なリードアウトを得て今季5勝目を掴んでいます。同時開催されているパリ〜ニースと並び、ヨーロッパのプロレース界に本格的なステージレースシーズン到来を告げるティレノ・アドリアティコの第2ステージは、ピサ近郊のカマイオーレとフォッローニカを結ぶ192kmコースが舞台でした。

ティレニア海沿いに南下するコースは、序盤と126km地点の山岳ポイントを除いてひたすら真っ平らで、スプリント勝負は約束されていたものの、やはり今年のミランの強さは別格のようです。昨年もジロ・デ・イタリアでポイント賞を獲得していますが、今年はツール・ド・フランスでのマイヨヴェルデの最有力候補でしょう。昨年の4km個人追い抜きパーシュートで4分の壁を破る3分59秒153という世界新記録を出している選手なのですから。
初日の個人TTでも良い走りを見せていたため、この日の勝利で総合順位もアユソを抜いて2位に上がって来ています。ただ、GCライダーではないので、流石に今後の山岳ステージでは上位に食い込むのは難しいでしょう。ヤングライダーは総合でも3位につけているアユソ。彼の目標は総合優勝ですから、このジャージで満足することはないはずです。昨年のパリ~ニースでは最終日にヨルゲンソンに大逆転を許しているので、最後まで気は抜けません。ただ、Wエースとしてアダム・イエーツもいるので気分的には楽でしょう。

ただ、今夜の第3ステージも距離が240㎞近くあり、気は抜けません。途中と最後に比較的長い登りがあるので、総合が大きくシャッフルされる可能性もあります。ここはミラノ~サンレモを狙うファンデルプールやピドコックといったクラシックハンターの出番になることも十分に考えられるのです。

ステージレースの中にこうした距離のコースがあるとGCライダーとクラシックハンターのバトルが観られるので楽しみは倍増します。ポガチャルこそ出場していませんが、ミラノ~サンレモの勝利を目指すワンデーレーサーも多く出場しているレースでもあるのですから。

総合優勝を狙うUAEチーム・エミュレーツに対しファンデルプールがどのような仕掛けを見せてくるのかに注目しています。ピドコックはストラーデビアンケでポガチャルとバットっているので、このステージは厳しいかもしれません。
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