一昨年5700系に進化を遂げ、2011年のエンデュランスモデルにことごとく採用されていた105ですが、2012年モデルでは新型TIAGRAにかなりの部分で取って変わられようとしています。「レース指向があるのなら最低でもコンポは105以上」という言葉を良く目や耳にしますが、個人的には「レース指向がなくてもそこそこのロードバイクなら最低でも105は必要」と考えていました。まぁ、SHIMANOでは10速用のコンポーネントは105以上にしかありませんでしたから、チェーンやスプロケットの互換性を考えれば当然の結果だと思います。
「レースもできるエントリークラス」として昨年発売が開始された新型TIAGRA(4600系)はSHIMANOの2012年のカタログにも重量の記載が一切ありませんが、セット価格は47,193円と105の57,988円より1万円ほど安くなっています。価格が大幅に下がったパーツはクランクセットで8,508円と105の半額近くの価格設定となっています。また、ブレーキも4,468円と3,500円以上、カセットスプロケットも2,989円と1,500円以上安くなっているのです。一方、コントロールレバーのように価格が上がってしまったパーツもあるのです。個人的にも通勤用と割り切ってTCR2用のGIANT S-R2にはTIAGRAのスプロケット(CS-4600)を付けています。105に12-28Tというスプロケットはありませんので、変則性を犠牲にしても価格を優先させました。
ご承知の通りSHIMANOのコンポには製品名称とは別に型番があります。現在の105は5700系ですし、ULTEGRAも6700系、DURA ACEは7900系と呼ばれることがあります。製品名は同じでもこの数字が大きいほど新型ということになります。105もULTEGRAも進化を続け、現在は5700系と6700系になっています。
今まで9速だったTIAGRAには4500番台の型番が付いていましたし、SORAは9速のまま3400です。最下級モデルの8速コンポは2300シリーズとなります。9速のTIAGRAの型番は4500でしたが、10速になり4600となりました。今後、TIAGRAも4700へと進化して行くことも考えられますし、SORAとTIAGRAの住み分けがより明確になってゆくでしょう。その一方で、今後は105とTIAGRAの住み分けが難しくなるのではないでしょうか?
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