CYCLINGFAN!!

自転車をこよなく愛し、自分の脚と熱いハートで幾つになっても、可能な限り、どこまでも走り続けます~♪

第107回ジロ・デ・イタリア第4ステージ

2024-05-08 09:10:47 | ジロ・デ・イタリア
 スタート直後にフィリッポ・ガンナ(イネオス・グレナディアズ)が逃げに乗るという驚きから始まったジロの第4ステージでしたが、チームの指示か本人の意思かは不明ですがガンナは30kmほど逃げに加わった後、集団に戻りました。結果、フランシスコ・ムニョス(チーム ポルティ・コメータ)、ステファン・ドゥボッド(EFエデュケーション・イージーポスト)、リリアン・カルムジャーヌ(アンテルマルシェ・ワンティ)の逃げでレースは淡々と進みました。

 細大で5分ほど開いたタイム差も3級山岳のコッレ・デル・メロンニョの頂上では3分ほどにまで縮まったものの、この峠の山頂付近は霧が濃くたれこめ、プロトンは下りも慎重に走らざる得ず、差がなかなか詰まりませんでした。自転車乗りとしてはあの霧の中のスリッピーな道を下るなんて…と思ってしまいます。
 レースはやがてミラノ~サンレモでも目にした海岸線へと進んで行き、タイム差は約2分。今日はスタートから逃げたのがEFエデュケーション・イージーポストのステファン・ドゥボッドということもあり、cannondaleのSupersix EVOの画面露出度が高く、イタリアの美しい海岸線の風景と相まって、良い目の保養になりました。

 風があると集団が割れることもあるのですが、この日は海も穏やかで、プロトンは淡々と逃げを追う展開になりました。ゴールに向かう若干下るコースをプロトンは60km/hを超えるスピードで逃げを猛追し、最後のカーポ・メーレの登りで逃げの二人を吸収。その直後にプロトンから飛び出したのはマリア・ローザではなくイネオスのガンナでした。

 現世界アワーレコードを持つ稀代のスピードマンのガンナ。序盤の逃げにも乗り、ゴール前でもこの走り。オリンピックイヤーの今年はモチベーションも違うのかもしれません。序盤で自分の調子を確信し、これなら行けると判断してのことなのか、ポガチャル封じの為なのかは分かりませんが、ガンナのアタックにポガチャルが全く反応しませんでした。
 実は第3ステージの録画を見直していて気付いたことなのですが、ポガチャルの右膝に白い絆創膏があったのです。落車で膝に擦過傷を負っていたのでしょう。それでいてあの走りなのですから恐れ入ります。
 このステージはガンナがゴール直前でスプリンター陣に飲み込まれ、シモーネ・コンソンニを発射台にしてリドル・トレックのジョナタン・ミランがスパートし、強烈なスプリント戦を征しました。2位はケイデン・グローヴズ(アルペシン・ドゥクーニンク)、3位はフィル・バウハウス(バーレーン・ヴィクトリアス)という結果で、マリアローザはポガチャル、ゲラント・トーマスとのタイム差も46秒のままでした。
 今年のジロは本来の山岳標高こそ例年に比べ低いものの、この日のようにゴール前にちょっとした登りがあり、純粋にスプリンターが隊列を組んでのスプリントがないのが特徴のようです。初日と3日目のポガチャルのアタックで、この日も最後の登りからの緊張感は非常に高いものとなっていました。
 今日の第5ステージも終盤に登りがありますが。ゴールまでの距離があり純粋なスプリント合戦になる可能性が高そうです。個人的にはEFエデュケーション・イージーポストが連日のように逃げに乗ったり、最後にアタックを見せたりと奮闘していることを嬉しく思っています。また、ルビノ・チャベスが総合10位に上がって来たので、総合TOP10以内という成績も気になり始めています。
 

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