この春GIANTから発売されるTCR SLモデルはALLUX SLをさらに進化させた”SLWT(Super Light Weight Technology)”により極限まで軽量化されたフレームが特徴です。スタンダードTCRに対し約20%もの軽量化を実現し、フレーム単体重量はなんと1100g。105搭載のSL2が189,000円と手ごろな価格の為、エンデュランスモデルと考えてしまいがちですが、搭載されているクランクセットがコンパクトではないことからも、GIANTはピュアレーサー向けとして設計していることが分ります。これはGIANTの「ADVANCEDクラスのカーボンバイクと双璧をなす上級ピュアレーサーとして、アルミ素材の剛性感を好むストイックな競技者に新たな選択肢を提供する。」という製品紹介でも明らかです。週末ライダーさんへの回答になるのではないでしょうか。
GIANTはALLIANCEモデルの廃止に伴い、純粋にカーボンとアルミという2極化を迫られることになりました。これは純粋にアルミフレームの進化に拘り続けているCANNONDALEとは対象的です。確かにGIANTはSLWTによりCAAD10よりも軽量なアルミフレーム造りに成功しましたが、自転車は軽さが全てではありません。CAAD10は「世界一軽量なアルミバイク」という称号こそ奪われることになりましたが、「世界一快適なアルミバイク」という称号まで失ったわけではないのです。CAAD10の快適性はマウンテンバイクのFLASHやコンフォートモデルのシナプスにも搭載される同社自慢の振動吸収マイクロサスペンション機構「SAVEステー」によるものです。
ALLIANCEモデルを廃したGIANTは真っ先にエンデュランス用としてフルカーボンのTCR COMPOSITEを発表しています。快適性を求める方はこちらをお選び下さいということだと思います。当然、この段階でGIANTにはSLモデルの発売を考えていたはずです。以前にも書きましたがALLIACEで培われた技術がCOMPOSITEとSLに再分化されたのではと私は考えているからです。ということはSLモデルには快適性は期待しないで下さいというメーカー側の意図が見えてきます。発売前でインプレッション記事などがないため実際はどうなのかはまだ分りませんが、ただ軽さだけでSLモデルに飛びつくのは危険なような気がしています。
ヒルクライムレースをダンシングでグイグイと走りたいという方にはお奨めできても、私のようなアマチュアにも毛が生えていないようなライダーには相当に荷が重いモデルではないかと推測しています。確かに最初はSL2のDURA ACE化なども夢想していたのですが、最近ではロングライドには不向きと考えるようになています。また、昨年はあれほど注目されていたCOMPOSITE SEの話題もとんと目にしなくなっています。まぁ、TCR2の購入を納得するためのあら捜しなのかもしれませんが・・・納車はまだですが、TCR2の選択は間違いではなかったと思っています。エンデュランスモデルとしては勿論ですが、ホイールやコンポをそれなりのものに交換して行けば、十分なパフォーマンスを発揮してくれるベースは十分にあるモデルのはずです。TCR2はメーカーが地震の影響で1週間営業を停止していたので、納期が1週間程度ずれこむとのことでした。べいなすさん同様に今週中の納車を心待ちにしているところです。
TIAGRAが10速化されることで、今後はエンデュランス用としてDEFYの下位モデルも楽しみにはなりそうですが、多分2012年モデルからということになると思います。今年ラインナップから姿を消したDEFY2に10速のTIAGRAを搭載してくるのではと予想しているところです。
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2 コメント
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- こんばんは。週末ライダーです。コメントエラーが... (Unknown)
- 2011-04-02 02:28:30
- こんばんは。週末ライダーです。コメントエラーが出てたので何回も送信し、ご迷惑をおかけしたら、ご免なさい。会社帰りにCAAD10を試乗してきました。あの軽さと剛性感に魅せられました。
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- アルミの剛性は、ロングを乗って、手首や首から痺... (Unknown)
- 2011-04-02 18:18:02
- アルミの剛性は、ロングを乗って、手首や首から痺れてきたことがありました。CAAD10はフォークがカーボンと言ってましたので、ロングも快適なのかもしれません。TCRsl2はどうなんでしょうか。Giantの製品はどの価格帯であっても買いたくなる自転車ばかりです。週末R
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