三の丸広場を出て、内堀に沿って西へ移動しましょう。すると姫路城西御屋敷跡庭園「好古園」と呼ばれる庭園に来ます。なんでも姫路市が市制百周年を記念して平成四年に完成させたとか。発掘調査で確認された西御屋敷跡・武家屋敷跡の地割をいかして9つの庭園群で構成されていて、時代劇撮影の定番スポットともなっています。暴れん坊将軍もよくロケをしてまして、姫路城を借景にした庭園シーンはおなじみですな。さて、お濠沿いをどんどん進みますといつの間にか姫路城の西北にきていました。ここには安藤忠雄設計と言われる2億円のトイレがあります。右下、木立の向こうに見える近代的な建物が分かるでしょうか?しかし世界遺産になった桃山建築にポストモダンな建物の取り合わせとは。なんか違和感が・・・どうも”日本文化の粋”としてより「観光資源」として金儲けばかり考えているように見えてしまいます。まぁ明治維新の時には競売に掛けられてもうちょっとで取り壊されそうになったくらいですから、姫路市民にとってあまり愛着のある存在ではないのかもしれません。