まだ、荒れたところの残る道を走って、最後の目的に地につきました。
日が暮れてきて、少し急ぎつつ。
山の方は暗くなってきています。
着いたのは、旧中浜小学校。震災の年の最初のボランティアの時に、帰りに訪れたところです。
どこを走っていても思うのですが、年々、県外(と思われる)からの人々の影をみなくなりました。以前は、どこに行っても必ず何人か、何組かの人たちが献花をしたり話を聞きに来たりしていたのですが。今年は、まったくといっていいほど人に会いませんでした。これを喜ぶべきか、悲しむべきか。。。
この学校は、被災したにもかかわらず、一人も犠牲を出さずに見事な避難を行い、話題になった学校です。現在は他の学校と統合されて、建物だけが震災モニュメントとしてのこされている様です。
ぐるりと回ってみます。
ほとんどがあの時のままです。現在は立ち入り禁止ですが、当時は中まで入ることができました。
倒れているこの柱の上部に、かつては時計があって、当時は震災の時間を示したまま止まっていました。現在は外されています。きっと、どこかに移されて、残されているのでしょう。
いろいろな思いが胸によぎります…。けれど、そろそろ帰らねばなりません。。。
表には、各地の子供たちからのメッセージをつづって作られた、幸せの黄色いハンカチーフのモニュメントとが作られていました。
この気持ちがある限り、復興は成し遂げられると確信します。
平穏を願う石碑をながめ、名残惜しくも、いよいよ帰路につきます。