大槌を離れ、一路西へ。
被災地域訪問の最終目的地へ。
陸前高田市です。
ここも、山側へ行けば街が開けていますが、海側はご覧のとおりです。地平線が見えそうなレベル。そこここに震災遺構が残されています。
ここでは、時間の都合もあり車から視察するだけのつもりでしたが、やはり無理ですね。それは。降りずにはいられません。
伝承館を見つけ入りました。
映像展示や当時の物品などが置いてありました。胸が締め付けられます。
でももし、関心を持たれる人がいましたら、一度は足を運んでほしいと思います。
その後、館を出て。。。
まっ平らな海を見つめて車に乗り込みました。
最後の目的地です。
伝承館からほど近いかつての市街地で。
米沢商会建物です。
こここそ、2012年におとずれ、毎年通おうと決めたきっかけのひとつになった場所です。
当時の写真↓
震災の翌年。。10年前のあの時わたしは宮城の亘理町から山元町、そしてこの陸前高田にたどりつき、誰もいない夕暮れの中、ここに立ちました。
一年以上たった後でさえ、生々しく津波の爪痕を残す街の様子に絶句し、一人無言でシャッターを切りながら、ともすると泣き出しそうになるのでした。
街の人たちにも笑顔が戻り、活気が戻った様子を見ることはできましたが、あの時の光景を、忘れることは無いでしょう。
でも、うまく言えないのですが。。今回ここに来ることができてよかったと思うことができました。何というか、私の中でも一つの区切りがついたような。
そんな気持ちになりました。