居間塵(imagine)

居間塵、と書いて、イマジン。その日その時、流れゆく時の川から、思いつくままに掬いあげる。絵図とポエムの棚

名前をつけないで保存

2012-07-17 21:04:38 | ポエム

名前をつけないで保存

      ―液体の糸の流れる音―         

 

子供は「今」を歓んでいる
大人は「今」をお願いしている
子供と大人の間は幾つもの迷路になっている
歓待されている「今」と
疎まれている「今」は
連結して
列車となってレールの上を
果たして走ることができるのか

前も後ろも左も右も
あるはずの
結びの糸は見つからない

見つけようとする人と
あっけにとられている人と
「今」をまんなかにすえて
子供と大人を
結びつけるものが一つある

その糸は
赤い液体の糸
人の身中をとうとうと
音を立てて流れている
この赤い液体
いきものの
いのちの泉か噴水か

時々この液体の糸の流れる音が
耳に聞こえることがある

ザッザッザッザッ と
聞こえる聞こえる

ザッザッザッザッ
ザッザッザッザッ

エッ!
耳鳴りでは断じてない
耳鳴りではないから ネ!

 

 


どこえいったの

2012-07-17 19:26:29 | ポエム

朗読のための詩 「ドレミの音階で朗読」

 

どこえいったの ド

蓮根の穴を捜してみて レ

みれども見れどもみあたらない ミ

ふあふあの布団のうえでおどってるみたい ファ

空はあおてんじょうに漉きとおっているよ ソ

ららら ららら 乱高下 ラ

辛辣な忠告ありがとう シ

どこからか大きな音がするだけで ド

信じていたものがなくなって シ

楽になっても始まらない ラ

そしたらも一度最初から ソ

普段の仕方でやり直し ファ

皆んなで一緒に輪になって ミ

レースの思想をおっぴろげ レ

土砂降りの雨にさらそうよ ド