居間塵(imagine)

居間塵、と書いて、イマジン。その日その時、流れゆく時の川から、思いつくままに掬いあげる。絵図とポエムの棚

雲と脳

2012-11-22 18:20:14 | ポエム

雲と脳

 

 

きのうはくもはいっぱいとんで
とおくのほうへと、いっちまった
しろいのも、はいいろのも、もすこしくろいのも
おなじみちをこうしんするように
あたまのうえを、いっちまった

きょうはからっきしのはれたそら
ただうすくひきのばしたレースのような
あおみがかったものがみえた
それはくもとよばないで、そらとよぶのだろう

いづれにしてもわたくしはくびをうえにまげて
くびすじがだるい
そのだるいくびすじは
おもいといわれているわたくしの脳をささえている
くもよりも
おもいものを
ほそいどだいのうえにのせて
そのままどこにでもゆく

これはくびのうんどうをいつもきんちょうさせて
ふりむいたりよこむいたりしても
そのたびにわたくしは脳をおとさぬようにきをつけている

ひょっとして、もうおとしてしまったのかもしれない
なにもできないひは、そうおもっちまう
くもといっしょにとおくへいっちまった
そんなきがしてきたら
脳なんかくもにのせて
そらにうかばせておけ

そのうち
たつまきが
これはおまえのだろう?と
とどけてくれるはずだから

そのとき、しかってもらえばいい


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