言葉と意味について
言葉には意味がある
言葉には音韻がある
言葉には世界がある
言葉には色彩がある
言葉には信仰がある
コレスポンデンスが
不可能なものは
肉体の行動により
直喩でしめされる
なんらかの意味の表現を試みる
蝸牛から珊瑚やドルフィンにいたるまで
鳥たちや爬虫類や昆虫や
色違いの葉っぱや花や遺伝子までも
神が創造したすべてのものを
見境もなく触媒してまでも
神の意味を模索しようとする
意味の海には
溺れてしまった言葉尻が揺蕩(たゆた)う
意味の礫の核心だけは
浮力を失わないように
いのるべきか?
見送るべきか?
それとも
疑獄に附すべきか?