渇くのど
のどがかわいたので
セットしておいたレモンのジュースを少し飲んだら
ずいぶんとあかるいふんべつがついて
ある日きっと返事がくる手紙のことを
おもいだした
人文学の論文の下書きにつかえるとおもった
ガキのころ
おやじにしかられて
そのまま家出したという経験もないが
ハートウォーミングして運転している僧侶のドライヴ
ダチのいえにいつづけしたことはある
燃えるシーズンのファッションだ
アシガルはなんでも言いつけられる
それがアシタの正体だ
時には夢幻の下絵にウツツをぬかす
春 街なかのちいさな産院の窓を見た
夏 遠浅で透明な湖で水遊びした
秋 枳愨の生け垣にもたれた
冬 継貼りの靴下をはかされた
ナースがかたずをのんで見送る
ササヤキがきこえるときもあった
誕生日にならない日もあるのだろうか
間断なく生まれ間断なく死ぬ
30分で生と死をすます昆虫もいるだろう
30分、餌だけたべるとサヨナラをする
猛烈に短い映画は30分でおわる
遠雷が鳴り黒雲がスピードをあげる
自然は無鉄砲な人のようだ
いつもの海辺か?
点々とした足跡がある