居間塵(imagine)

居間塵、と書いて、イマジン。その日その時、流れゆく時の川から、思いつくままに掬いあげる。絵図とポエムの棚

渇くのど

2012-11-10 13:12:48 | ポエム

渇くのど

 

 

のどがかわいたので
セットしておいたレモンのジュースを少し飲んだら
ずいぶんとあかるいふんべつがついて
ある日きっと返事がくる手紙のことを
おもいだした

   人文学の論文の下書きにつかえるとおもった

ガキのころ
おやじにしかられて
そのまま家出したという経験もないが

   ハートウォーミングして運転している僧侶のドライヴ

ダチのいえにいつづけしたことはある

  燃えるシーズンのファッションだ

アシガルはなんでも言いつけられる
それがアシタの正体だ

  時には夢幻の下絵にウツツをぬかす

春  街なかのちいさな産院の窓を見た
夏 遠浅で透明な湖で水遊びした
秋 枳愨の生け垣にもたれた
冬 継貼りの靴下をはかされた

ナースがかたずをのんで見送る
ササヤキがきこえるときもあった

   誕生日にならない日もあるのだろうか

間断なく生まれ間断なく死ぬ
30分で生と死をすます昆虫もいるだろう
30分、餌だけたべるとサヨナラをする

   猛烈に短い映画は30分でおわる

遠雷が鳴り黒雲がスピードをあげる
自然は無鉄砲な人のようだ

いつもの海辺か?
点々とした足跡がある

 

 


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