何かがそこに
そこにあるのは
何かと
といただしたら
にんげんと戀と愛とが
ふるえていた
まはだかの
おさない幼児ににて
かすかにみぶるいする
路傍のほそい茎のさきの
ちいさな花だ
それから木々のかげで
いたわるふたり
木漏れ日のかぜ
ゆらぐせいしんのようなものが
手でおれなくて
草むらにねそべる
いきもののにおいといきれ
ああ薫風か
そらのいろはとうめいで
むしろ夜のようだが
それよりもちかい
かんじる
みる
さわる
が
てからはじまる
たびのさなかの
宇宙の絶壁から
地底のほのぼのした地層が
せりあがってきた
もう行かなくっちゃ