居間塵(imagine)

居間塵、と書いて、イマジン。その日その時、流れゆく時の川から、思いつくままに掬いあげる。絵図とポエムの棚

150人のうちの13人

2012-10-12 18:45:24 | ポエム

150人のうちの13人

 

少年たちは
いろいろの世界で
ちがっているようでちがっていない
時代をいきてきて
全員150人のうちの13人があつまった
杖をつき眼鏡をかけ足下は ヨロヨロ
大きな声で話しをちいさなへやにまきちらす

まいた話は
ほんとうにあったこと
13人が同意できる迫力があるものばかりだ
あの戦争が150人にかぶさってきて
闘った話だが
被害者意識はまったくない
アッケラカンとしている

平和になってからの話は
殆どしない

150人がそろっていきていたころ
そのころがひたすらになつかしいのだ

あまりかわってないな
青春と老春が
となりあわせで
つまんだ昔をたべていた

 

 

 

 

 


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3 コメント

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Unknown (トレビアン)
2012-10-13 22:59:59
とても感慨深いお話でした 長年たって 戦争時代の被害者意識が全くなくあっけらかんとされて 昔の同窓仲間達が お互いにとても楽しく 青春時代の元気な心を 戻しあいっこされる ご様子がよくわかって (そうなんや・・ きっとどの世代も長年たって 友と一緒にいるとこの心が湧いてくるのね〜と 感動しました 必死に生きてきたからこそ 友といると こんなに元氣な大声が 還ってくるのでしょうね  強烈な時代を超えた迫力あるお方たちゆえの真実のポエムに とても感動しました
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Unknown (居間塵)
2012-10-13 23:35:36
トレビアンさん、有難う。来なかった、来れなかった137人の為に、来年もその次も出来るのなら、ずっとやりましょう、と結論。懐かしいのが楽しいに重なって、楽しい、という会でした。
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重ーいお話が (えのもとみちこ)
2012-10-15 17:17:18
ちっとも重苦しくなく、アッケラカンと、重いお話を進めておられる。
 私もこんなふうに詩を書きたいです。             最終連がグーンと胸にせまります。いい詩をありがとうございます。
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