
自民・坂本組織本部長「日本も核保有、国連脱退」
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2009年4月7日22時32分 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

政権の中枢にこんな人間がいるんか? まぁ極論すれば、前の”若き”民主党代表も似たようなナショナリズムを醸し出してた気がするけど、
この話を前向きに取り上げようとした矢先の馬鹿げた話題に、ちょっと呆れてしまった。
「
自民党の7日の役員連絡会で坂本剛二組織本部長が北朝鮮のミサイル発射に対し、日本も核保有すべきだと述べた。
坂本氏は「向こう(北朝鮮)は核を保有している。日本も『核を保有する』と言ってもいいのではないか」と述べ、国連脱退にも言及したという。
坂本氏はその後、記者団に、「日本が核武装も国連脱退もできないことはわかっている。ただ、北朝鮮に強く臨むため、例え話をした」と説明した。
これに対し自民党の山崎拓・前副総裁は山崎派のパーティーで、「『日本も核武装して北朝鮮に対抗しよう』という意見が、公然と党の会議で言われることは非常に憂慮すべきだ。極端に言えば人類を破滅に導く議論だ」と強く批判した。」

叩かれて尻窄む形になるのは目に見えてるものの、この男も首相に倣って「普段考えていることが、口をついた」に過ぎないのだろう。 とんでもない話だ。 山拓の談話がフォローとなっているが、かつて北朝鮮外交で、改めて表舞台に舞戻ろうとして不発に終わったYKK世代は、
先だっての加藤氏同様、党内で、どれほどの影響力を持つものか「?」付きだ。

ちょっと「怖い」のは、表立って動くと、こうして叩かれることを理解しつつ、この手のナショナリズムを腹に一物抱えた戦後世代の政治家が、この国の中枢にどれだけ蔓延っているのか?掴み切れない現状だろうか。
空自の前幕僚長も、それ見たことか!と言わんばかりに息を吹き返しつつあるし、「平和ボケ」との称賛とも揶揄とも受け取れる評価を受けた国民の中に、改めて防衛強化の要望が
増している現状を踏まえると、おいそれと看過できない状況に陥りつつはないだろうか? これに不景気が絡まると、かつての大戦の話も頭を過る...。

軍事的な話について、自身の見解を求められれば、毎度のごとく「日和見」を決めてしまうところではあるが、「非核三原則」を死守すべきと考える点だけは、明確に表明できるだろうか...。 国家間の駆け引きにおいて、核抑止力を引き合いに出すのは、全滅を念頭に置いていると考えて然るべきだし、その形でしか、自国と他国が対等足り得ないというのは、あまりに悲観的過ぎる論調と思うからだ。 「青臭い」と評されても、もっと「人間」を信じてみたい。

結論なしはいつものごとく...だが、ドラスティックな展開など、対北朝鮮の話に求めることの方が、極論に過ぎると思う。 どうしたら北朝鮮から、危険なおもちゃを取り上げることができるものなのか!?...もっと積極的に外交努力を続けることを、国家の中枢に集った、こんなブログを書くことしか能のない男より数段「賢い」人々に、期待してやまない。