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戦時型客車、模型ファンの奥行き

2008-04-16 | Weblog
ドイツの客車。戦災復旧車両、MINITRIX社製。空襲や戦闘にあって大破した客車のうち焼け残った台枠や台車をベースに復旧した応急的車両で、第二次大戦後の客車不足を補うために作られたといいます。Lチャンネル材の外フレームに板張り、窓も小さく実に粗末な車両です。日本も同様の事情で、オハ70系がこれにあたるのでしょうが、同じ復旧応急車両でも70系はサイドにドアが3つあったりしてなんとか客車らしい体面を保っていますが、ドイツのは妻面に小さなドアがあるだけ、車体の斜めフレームがほとんど貨車の外観です。しかしまあ、こうした車両までモデル化するところがすごいですね。ドイツの鉄道模型世界の奥深さ、ファンがいかに大人であるかを感じます。写真はDB(西ドイツ)のグリーンですが、DR(東ドイツ)版はライトグレイです。他にRoco社からほとんど貨車といった感じの荷物車タイプが発売されてます。でも海外モデルの中でもこのような珍しいものは少数しか輸入されないためかすぐ売り切れますね。
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