手元で使っていた10Ah 4セルのリチウム充電池の調子がおかしくなった。
そこで、分解して直すことにした。このメーカの物は何度か分解したので構造は分かっている。
調べてみると4セルのうちの1セルの電圧が全く出ていない。そこで、不具合のあるセルを外して3セルに改造だ。
改造にあたっては、バッテリースペースのリチウム保護IC基板から3セル11.V 4A用を選択した。
仕様は次のようなものだ。本当に小さな基板だ。
【仕様】
サイズ:L50mm xW16mmx H4mm
重量:5.6g
対応:リチウムイオン電池・ポリマー電池x直列3セル(最大電流4.0A)
過充電禁止機能:4.35V +/-0.025V(セル)以上で充電停止
過放電禁止機能:2.4V+/-0.080V(セル)以下で放電停止
過電流検出保護機能:4~6A
最大継続放電電流:4.0A
ショート防止機能:ショート時には放電停止
保護回路抵抗:<=60mΩ
これら基板を使うと、同じバッテリースペースで売っているリチウムバッテリーと組み合わせれば望みのセル数の電池が作れるわけだ。
例を挙げると、
Li-ポリマーセル 3.7V 6400mAh 23Wh, 6.4A x3
に本基板を組み合わせると、11.1V 6.4AHのリチウムイオンバッテリーが2,200円 x3 + 870円 + 送料の10,000円以下で組み上がるわけだ。
【リチウム保護IC基板】
基板からは、供給電圧が分圧されて各セルへバランス充電を行うようになっている。その為の配線を行った。
バッテリーチャージャーは、ラジコン用のものを使っている。
配線を終えてテープ等を使って絶縁と各セルの固定を行う。
これで不良の4セルから3セルリチウムバッテリーの出来上がりだ。11.1V(充電終止電圧12.5V)4A。
FT817や移動でのPC運用で使えるバッテリーとなった。
作ってみては如何でしょうか?詳細を知りたい方は、コールサイン@のjarl.comまで。
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