☆SnowcatsのFairy Tails☆

ダンス大好きの橋詰祥子と 3匹のふわふわしっぽの白猫王子、シルフィ、ダイヤ、ジークフリートの のんびり日記☆

卒塾式

2009-03-30 09:07:28 | バレエ ミュージカル

29日の日曜日、先日 公演が終了した、ミュージカル体験塾 「卒塾式」に行ってきました

ミュージカル体験塾は 1年間の講座なので、毎年、公演が終ると、その年度の最後の行事として、卒業式・・・ならぬ 卒塾式をやるんです。

しょーこは この ミュージカル体験塾の舞台に もう 何回も立たせていただいているんですが、実は 卒塾式に参加するのは、初めて。(劇団ふるさときゃらばん さんの ツアーに参加させていただいていたときに 1回、地方公演と この 卒塾式が重なったことがあって、そのときに 本番の前に 舞台上で プチ・卒塾式 を やっていただいたことはあるんですが・・・

毎年、この時期には 何か 用事が入っちゃうんですけど・・・最後のセレモニーは参加できてよかったです

 

その 卒塾式、普通の卒業式と同じように 先生たちのお話があって、それから 卒業証書をいただいて、そのあと 謝恩会 みたいな 卒業パーティーがあるんです。

しょーこも ちゃんと 卒業証書をもらって、一年間(ずっと 一緒に塾を継続した仲間とはもっと) 苦楽を供にした 仲間と 楽しい時間を過してきました

 

 

ミュージカル塾では ホント いろんな経験をさせていただきました。

そもそもは ひーさんが ミュージカル塾をやっていて、その 舞台を観にいったら すごく楽しそうで 自分もやってみたいなぁ って 思ったのがきっかけだったんですが、そのときは ミュージカルというものを 観たこともない 状態でした

その頃の自分は 今から考えると、本当に どうしようもなかった

中身がなんにもないくせに 周りが一切見えてなくて いっつも 集団の中で 「どう 自分が目立つかみたいなことばかりを考えていたし、作品を 「みんなで作る」なんて意識はかけらもなかった

だから コーラスとかで ムダに大きい声だしてみたり、ダンスのフォーメーションとかも 自分が少しでも目立ちたい みたいなことを狙ったりしてました

でも そんなの はっきり言って 「悪目立ち」だし そんなのが 認められるわけもなく 結果として いい役がつくはずもなく 常に その 悪循環で欲求不満状態。正直なところ あんまり 楽しいと思えなかったんです。
「もう辞めようかなぁ・・・・」 なんて いっつも思ってました。

 

そんな中 初めてまともに観たミュージカルに感動したのがきっかけで(CATSでした)、すごく ミュージカルというものを やってみたくなって 2005年の 愛知万博で上演する予定のミュージカル作品のオーディションに参加 (書類を送ったのが 締め切り前日。ギリギリの決断でした)、幸運にも 舞台に参加できることになって(正直言って これは 幸運以外のなにものでもないです。そのくらい とんでもなかった・・・)、そこから しょーこの 「自分改造」が始まりました。

これは 本当に辛かった

当然、オーディションに 奇跡的に引っかかりはしたものの 出番はほとんどなし。

そして まず、与えられた課題は アンサンブルとして みんなの中に溶け込むこと。ここで 「自分が目立ちたい!!」という考え方を 根本から変えることを余儀なくされました。

それまで、ある意味「目立ちたいから」 塾をやってた しょーこにとって そこの意識改革は 予想以上に大変な作業でした

どうやったら 周りと同じ空気を共有できるんだろう?
どうして 自分は いっつも 「1人」になっちゃうんだろう?
みんなに同化するって 個性を殺すことなの?

何をどうしたらいいのか全然わからない。  

オフの日に 本屋で 性格改造 みたいな本をあさったりもしました。

そして なんとかやっとこさ・・・万博が終る頃になって みんなで作ってる世界の中に 自分の居場所を見つけられたかな ってなった時に 次に与えられた課題は 「自分の感情を伝えようとする」のではなく それを 自分を通過して 「お客様に 感じてもらう」 ということ

これは またまた すごい難題でした

どうしても表現が 自分から離れない

でも あるとき 舞台に立ったとき 突然 意識が ふわっと 自分から離れたんです。幽体離脱みたいに よく 演出の先生に 「ムネでなく 外側の皮膚で感じろ」って言われるんですが、幕が開いて 客席が目に入ったときに その 外側の皮膚が なにかを捕らえて ぞくっとトリハダがたった。

この幽体離脱、一度経験すると 結構クセになるんですよぉ。そして その間って 自分の中が空っぽになる。本当だぁ!!って。

今まで さんざん言われてきたことだったんですけどね


 

それで また ミュージカル塾に帰ってきたとき いろんなことが 全部 変わって見えました

「自分が目立つ」んじゃなくって みんなでひとつの世界を作り上げる。それって こんなに楽しいことだったんだ って 心から思えました。

つまりね、役が大きかろうと 小さかろうと その 世界を構成するパーツ なんですよ。
だから それが一個でも他と組まないパーツだと パズルは完成しない。(もっとも 今回の舞台は その パーツのカタチというか 色を 要求されたところに合せるのに すっごく苦労しましたが・・・

でも そのパーツをみんなで組み合わせて 大きな絵ができたとき、 1人の達成感よりもずっと大きい その人数分の感動をみんなで共有できる

そして その完成品を お客様が楽しんでくださったら それは さらに何倍にもなって 自分たちに返ってくる

 

そこで勉強したことは 舞台を離れた 実生活でも すっごく役に立ってます

いろんな意味で この 「ミュージカル塾との出会い」は 自分に ミュージカルのスキルだけでなく 「自分という人間の身のおき方」のスキルを授けてくれました。
ミュージカルを通して 人生を教わった って感じ

卒業パーティーで 何人かの先生や仲間に 「これからどうするの?」って 聞かれました。

どうしよう・・・なんて まだ 何も決めてません。
でも また できることなら ミュージカル やりたいなぁ

 

ミュージカル体験塾 ホントにありがとう!!!