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列強諸国に蹂躙され荒廃した清朝最末期の北京。その混乱のさなか、紫禁城の奥深くでひとりの妃が無残に命を奪われた。皇帝の寵愛を一身に受けた美しい妃は、何故、誰に殺されたのか?犯人探しに乗り出した日英独露の高官が知った、あまりにも切ない真相とは―。『蒼穹の昴』に続く感動の中国宮廷ロマン。
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「蒼穹の昴」のドラマ化が話題になったのをきっかけに「蒼穹の昴」を読み返し、続けて続編?のこちら「珍妃の井戸」も読みました
続編のようですが・・・まったくテイストの異なる作品。でも、「蒼穹の昴」を読んでいないと楽しめない作品です。
アマゾンのレビューなどを見ると評価はさまざまですが・・・・・・「蒼穹の昴」のあのスケールの大きさを引きずって読んでしまうと、物足りないかもしれません
でも・・・蒼穹の昴とは別の作品と考えると、軽いミステリータッチの作品として、登場人物の語り口には浅田次郎らしさも滲み出て・・・面白い一冊だと思います
物語は、登場人物へのインタビューを軸に、オムニバス形式で語られていき・・・ラストにはなんとも切ない事実が明かされる・・・
うーん・・・オビの「蒼穹の昴に続く感動の中国宮廷ロマン」というコピーは、なんだか違うかなぁ・・・