仕事から帰って来てテレビを付けたら「音楽時代」という番組が放送されていました。
各時代の音楽カテゴリーに合わせて、当時流行った曲のVTRで流すという俗に言う懐メロ番組なのですが、ずっと見ていたら、
あみんの「待つわ」が流れました。
嗚呼この曲・・・感慨深いわ
少し話は変わりますが、ドドメの祖母は超天然お嬢様気質の方でして、温厚なのに温厚過ぎてどこか危うい感じのする人です。
そう、それは今をさかのぼる事二十数年前。
祖母が実家に遊びに来た時に、みんなでカラオケ大会をする事になりまして(当時我が家にはLDカラオケがありました)家族が順番に歌を歌う事になりました。
歌が苦手な私は迷い迷ったあげく「あみんの『待つわ』」を歌う事に。
この曲って、けっこう音域がせまいし、歌いやすいでしょ。
なので、カラオケの音楽と母の手拍子に合わせて
「可愛い振りしてあの子割とやるもんだねと・・・」
なんて気持ち良く歌ったのですが、全て歌い終わってマイクを置くと、いつも笑顔の祖母が無表情になっていて
「あんた、あんたは、怖い女だわ。こんな歌を歌うなんて怖い女だわ」
と、すごくビビっていました。
怖いって・・・
どうも「私まつわ。あなたが、他の誰かにふられる日まで」という歌詞が、大正生まれの女の心にドーンと響いてしまったようです。
その後、
「ドドメちゃんがこんな怖い歌を歌う子だとは思わなかった」
とも言われ・・・私の気分はどん底へ・・もっと明るい歌を選曲すれば良かったよ。およよ
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テレビであみんの歌う姿を見ていたら、そんな記憶が蘇ってきました。
先日掛って来た兄の電話では、その祖母も今年で98歳になり、最近は痴呆が進んで、孫の顔も娘の顔も見極められなったということでした。
今祖母の前で、あみんの曲を歌ったら、祖母はどんな表情をするのかしら?
驚いて忘れてしまったみんなの顔を思い出すかな?
こんど機会があったら試してみよう・・・って、顔を忘れられちゃってるから、祖母にとっては、怖い歌を歌うただの中年女としか映らないかも・・・ね。
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祖母は痴呆が進んでもお嬢様気質は変わっていないそうで、「お顔を覚えていません、ごめんなさいね。」って言って少女のように微笑んでいるそうです。
痴呆は進んでも、性格が温厚なままなので、一緒に暮らしている家族は救われているそうです。
たまには会いに行かないとなぁ~
からだにやさしいおばあちゃんのおかず114 | |
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