今日、持病の薬をもらいに病院に行ったら、病院が子供であふれていました。
横浜市の小学校の一部ではインフルエンザによる学級閉鎖が既に始まっており、それを聞いた方々が慌てて予防接種に来ていたようです。
今年は流行するのが例年より早いんですね。
私が待合室の長椅子に座って順番を待っていたら、隣に幼稚園生の女の子とそのお母さんが絵本を持って座りました。
そして、
「むかし、むかし・・・」
と絵本を読み始めました。
「・・・その子は貧乏なので素足に木靴をはいて、マッチを売っていました。」
お母さんの読み上げる声が聞こえてきて、マッチ売りの少女のお話ねぇ~なんて思っていたら、幼稚園児の娘が母親に
娘「ママ、木靴・・・茶色だよ。」
母親「これは黄色い靴じゃなくて木で出来ているのよ。貧乏だから靴下が買えないのよ。」
と、説明すると
娘は「ほぇ?」と言って首をかしげていました。
マッチ売りの少女って裸足じゃなかったっけ?木靴を履いているお話だったっけ?と思って母親と子供が読んでいる絵本を横目で見たら、木靴を履いて道端に立っている絵が描いてありました。
確かに、最近の子供に木靴って言ってもわかんないよねぇ~って絵を見ながら納得していたら、隣の娘がマッチ売りの少女を指さして
娘「この服はおばあちゃんが作った服だね。」
母親「どうしておばあちゃんが作った服なの?」
娘「おばあちゃん家の玄関にあるもん。」
母親「えーとおばあちゃんの家にあるのはパッチワーク。これはね貧乏だから新しい服が買えなくてツギハギをしているのよ。」
娘はまたもや「ツ・ギ・ハ・ギ?・・ほぇ??」と言って首をかしげました。
確かに、最近の子供はツギハギした服なんて着てないもんねぇ~わかんないよねぇ~、
私の隣で「ほぇ??」を繰り返している女の子も大きく「GAP」って書かれたパーカーを着ているし・・・ブランド品に囲まれた子供にツギハギはちょっと難しいかなぁ~なんて思っていたら、
母親「マッチはいかがですか?マッチを買ってください。」
と少女がマッチを売るシーンになりました。すると娘が
娘「ママ、マッチって何?美味しいの?」
母親「マッチはね、火をつけるの。ほらお誕生日にケーキの上のろうそくに火をつけるときに使うでしょ!」
娘「カチャカチャするヤツ?」
母親「うーんちょっと違うかな?」
娘は三度「ほぇ??」と言って首を傾げていました。
マッチ・・・知らないよね。
だって、ドドメの家にもマッチ置いてないもん。
ケーキの上のろうそくはチャッカマンで点けるんだよね。娘さんの言っている事は間違ってない・・・。
っていうか、文明の発達が目覚ましいから?昔と生活習慣が変わってきてしまったから?なのか、昔書かれた童話を今の時代にそのまま読むと、子供には解らないことが沢山あるんだなぁ~思いました。
それを説明するお母さんは大変ですね。
マッチ売りの少女・・・そのうちチャッカマン売りの少女とかになっちゃうのかな?
昔、河合隼雄さんの本で、昔話や童話が児童心理にどう影響するかって話を読んだ時もいろいろな驚きがありましたが、今日の幼稚園児の反応にも驚きがありました。
最近の若い子とは話が合わない・・と先日ブログで書いたドドメですが、やっぱり時代は流れているし、世代ごとに育った環境が違うんだってことを実感した出来事でした。
おまけ
ちなみにマッチ売りの少女は話の中盤で馬車とぶつかって、木靴が脱げてなくなってしまいます。そこから裸足になるみたいで・・改めて読んだけれど、可哀想過ぎでした。
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