ドドメの仕事は、通販型の生命保険の申込書や各種手続きの受付業務です。
仕事中、書類の書き方が分からなくなったお客様や、書類を間違えて書いてしまったお客様から問い合わせの電話を受けることも多く、色々な方がお電話をくださいます。
そんな中、自分のチーム女性が電話に苦慮している様子だったので、彼女の電話をモニターしたら、こんな会話が聞こえてきました。
相手は、70歳ぐらいのおじいさんで、昼間からお酒を飲んじゃったのか、ちょっとろれつが回らないまま怒鳴り散らており、
「なんだ、おめえか、この書類を返してきたのはよぉ~(申込書に間違いがあったので返却したお客様らしい・・)」
という話から始まり、
「俺を陥れるために、申込書を難しくしたんだろう!!」
という被害妄想があり、
「俺が行っていることは、神の声だっ!」
的な話を繰り返しお話しておりました。そして、
「おめぇじゃ話にならねぇよ!ちゃんとした人を出せ!課長だ、課長を出すんだ。おめぇみたいなクソ女と話してても埒が明かねぇ」
という話になったので、ドドメが代わりにお話を聞くことになりました。
顧客対応の方法は色々あり、中には「お客様は神様なので謝り倒せ!」という方針の会社もあるようですが、ドドメは女王様気質の人間なので、自分が間違っている時以外謝りません。
また、今回はチームの子がわけもなく罵られてしまったので、ちょっと機嫌が悪くなっていました。
ということで、とりあえずお客様の話を聞き誤解を解くところから始めようと思ったのですが、電話に出た途端
「お前が課長かぁ~!!」
どうも女性が電話に出ると思っていなかった爺さんは驚いたようで、
「アレはソレだから、アレなんだよ。しかもそっちがソレって言っただろう!」
と、指示代名詞のオンパレードな話を大きな声で怒鳴り始めました。やっぱり、この人・・・(お酒を)飲んでるなぁ~
って、思いながら、「それで?」と聞いたところ、先ほどチームの女の子に話した内容と同じ事をもう一度怒鳴り声でわめきちらしました。
「そうなんですね。それで?」
全部の話を繰り返し話すのかなぁ?と思いつつ話を聞き続けたら、怒鳴り続けた爺さんの息がだんだん上がって来て
「だからハァハァ、この申込書がぁ~・・・俺をぉハァハァ陥れるぅ・・・・・ゲホッ、罠にははまらないハァハァんだからなぁ~」
話しているうちに、息も絶え絶えという感じになり、
「だからぁ・・だからぁ・・ハァ~俺はなぁ・・・保険には・・・ヒィ入らないんだぁ~」
と言ったあとに、ヒュゥゥゥとどこかから空気が漏れるような音がして、プチっと電話が切れました。
70歳すぎのおじいさん、昼間からお酒を飲んで、30分も電話で一方的に怒鳴り散らしたら・・疲れるよねぇ~
っていうか、電話の後、爺さんの後呼吸が止ちゃったんじゃないかと、ちょっと心配。
ってか、そうなったら私は殺人犯?的な考えもちょっと脳裏に浮かんだりして、もっと心配。
お客様へのお願い。
長雨でイライラするとか、暑くてムカつくとか、そいういう気分でこちらにお電話をしてこないでください。
また、電話の途中で死なれるのも困ります。
ドドメの契約期間が終わるまで、誰一人年寄りが激昂して死にませんように!
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