少し前の6月の末のころになります。
親父が大切に植えていた花が
今年も見事に咲きました。
「フウラン」です。
いい名前でしょう。
白い可憐な花が、風に揺れて
見た目をいやしてくれるし、
いい香りも放ちます。
これです。
野生のものは絶滅危惧種と言われています。
これは親父が、友達から譲り受けたものです。
白い花がみんな同じ方向を
むいて咲くのでとっても
印象的な感じを放ちます。
植木の分野では人気の植物で、
いろんな品種があって
紫やピンクの花なんかもあるようですが、
我が家のは自然のままの白い花です。
よく見てみると花の構造は
とても複雑で、分類したら6、7種の
部分に分かれています。
可憐ですねえ。
もう30年近くここで生きているかもしれません。
でも、成長は遅いです。
一年に葉っぱを二、三枚増やす程度なんですが、
それでもしぶとく生きているのです。
植木の上の方に置いているので、
ついつい水やりを忘れるのですが、
周りにいつも「フウラン」に水あげたか?
とよく注意されます。
そしてこれは着生の植物なんですが、
まだどこにも着生せず、
植木鉢で根っこを外に伸ばしながら、
生きてます。
doiron自身が、友達にもらって植えた
きんもくせいのところにいるのですが、
この木には着生しないのかもしれません。
もともと1株あったこの花が、
いまは三株になっています。
ミセスが大きな株を分けて
小さな株に入れたら二株になり、
それをまた分けたからです。
少しづつ育っているのです。
一番小さいのは今のところ
まだ花は咲いていません。
来年は咲くかな。
小さな植物ですが、
大切に育てていた親父が亡くなっても、
しっかりと命をつないでいます。
命ってすごいですねえ。
今日は親父の命日です。