ハブ ア ナイス doi!その2

2024年。今年はどんな年になるかなあ。とりあえずしっかり遊ぼう。
日々のこと、つらつらと書きます。

高野にお礼参りも兼ねて4

2023-07-28 20:40:22 | プチ旅行

千住博さんというのは、
1958年生まれの画家で
主に日本画を描かれています。

日本画というのは日本で書かれた絵
というわけではありません。
もしそれが日本画なら、
doironの絵も日本画なんです。

日本画というのは油絵具を
あまり使用せず、
墨・胡粉・岩絵具といった
日本特有の画材を使用し、
絹布や和紙に描かれるのも特徴的です。

絵にも陰影が少なくというのもありますが、
それは描く画家に左右される
部分でもあります。

doironも、たまに不透明な白を
描くときには「胡粉」という
絵の具を使いますが、
決して日本画ではありません。
あえていうなら、自分勝手画
というのでしょうかね。

ここのふすま絵を描いた
千住さんは様々な賞もいただき、
いまはニューヨークのアトリエで
作品を製造するという
もう世界的な画家です。

その人が描いたふすま絵ですから、
是非とも見ておきたかったのです。

まずこれが「断崖図」。



厚みや紙質を指定して、
福井の和紙会社で製造した和紙を、
頭の中に絵を置きながら
くちゃくちゃにもみつぶします。
そこに胡粉や焼群青(黒)で描き、
それをスプレーで流したり、
時折プラチナも用いていく、
いかにも自然が世界の中で
巨大な力に押しつぶされてできた断崖が
そんな技法で描かれました。



見事な断崖が描かれて、
そこに自然の木々を巧みに
描き入れています。

ああ襖絵なのに、なんか巨大な力を
感じますね。
その絵の制作もテレビで
取り上げられていて、
doironは福井の和紙の里迄
その工場を見に行きました。
ちょっと情報が少なすぎて
工場の位置がわからなかったのは残念です。

そしてこのひとが描いた
もう一つのふすま絵が「瀧図」です。

実はこの人の瀧の作品は
ほかにもあります。
ヴェネチアや日本のビルとかにも
瀧図はあります。
その瀧の絵というのがこれ。



絵の具を塗るという絵ではなく、
自然と絵の具を瀧のように垂らして、
作っていくという絵なので、
その描き方そのものから
滝を表しているという絵です。



水の流れている様子が見事に
描かれています。

また瀧の水面や飛沫は
スプレーで描かれているようです。
いやあ本当にすごい。
こんな絵が描けたらdoironは
横に「流れる水のように
圧倒的に動きましょう」と
書くかもしれませんね。

で、彼がこの絵を描いているときに
偶然にも必然が生じていました。
彼は金剛峯寺の瀧のふすま絵を
描くときに、この滝の向こうに
空海さんがいるんだぞと、
みる人はそれを意識できれば
いいなと考えていたそうです。

そして出来上がり、
その瀧絵のふすまを入れたときに
メインの部分の背後の壁の向こうに、
なんと普段は秘めている空海さんが
本当におかれていたのです。

彼が偶然に考えたことが、
本当に必然的につながっていた
という感激の話があったそうです。

この千住さんの美術館は
軽井沢にあるそうです。
息子のいる長野に近いので、
こんど孫詣でをしたときには
頑張ってたずねていこうと思っています。

さあこれで、目的のふすま絵も
しっかり見れました。
いやあありがとうございました、
これでdoironの絵にも
勢いがつきます、なあんちゃってね。

さあではここでぼちぼち昼食ですね。
参与の人がおすすめしてくれた
食堂へとあるいて向かいます。

きょうは電車ですから
ビールもいけますね。

参与の人は、自分の体調から
今はお酒を控えているそうなんで、
どうしようかなと思ったのですが、
どうぞお好きに飲んでください
といわれたので、
精進料理の定食を注文し、
よろこんで功徳の生の一杯を
いただいたのでありました。

続く


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