中央アルプスで、無精卵と有精卵を
取り換えるというプロジェクトで
ライチョウのひなが誕生したそうです。
しかしその雛もすべて
いなくなってしまいました。
原因の一つはこの鳥を食べてしまう
サルだったそうです。
そこで、サルを高山から追い払う、
ライチョウの小屋を作る
などのプロジェクト作業をして、
それが実を結び、今年は
中央アルプスのライチョウは
40羽くらいにまで増えているそうです。
ちょうど山に行ってるときに
テレビでその番組をしていたそうで、
見逃してしまいました。
信州大学の名誉教授なんかが
かかわっていたそうです。
こんかい、駒ケ岳の南側斜面のところで
見かけられたのはその一匹だったようですね。
下りの山をふんふんと
気持ちよく下っていたので
見逃してしまいましたが、
一人が写真撮影してくれていて
とてもラッキーでした。
こんなプロジェクトが
絶滅危惧種を復活させていたんですね。
これが他の地域でもうまくいって、
絶滅したといわれている
白山や八ヶ岳でもライチョウが
復活されればいいですねえ。
駒ケ岳と中岳の間のお庭
といわれる広場から、
帰りは中岳をまいて帰るコースを選びましょう。
気候によっては通行止めになる道ですが、
たまたま近くを通りかかった
高齢者も「なんで山みたいなところに
歩きにこなあかんねん」とか
ぶつくさ言いながら
そちらのコースに入ってゆきます。
意外に山のベテランかもしれませんが、
さほど緊張している様子もないので
大丈夫でしょう。
それにそのあと親子ずれなんかも
入っていきます。
では、我々もこちらに行きましょう。
岩の斜面の少し下に、
巻き道が作られています。
もし道を踏み外せば滑落しそうな感じですが、
今日のメンバーなら大丈夫でしょう。
初めての高山登山の人も、
「迫力ある道ですねえ」とか
言ってましたが、稜線上の縦走道は
だいたいこんな感じの道が多いんです。
これまで歩いた山のことを思い出せば、
そこの印象は、鹿島槍の少し下を
通る縦走路に少し感じが似ていましたね。
足元だけ気を付けてねえ、
とか言いながら進んでいきます。
そして中岳の巻き道もあと少し
というあたりから、鎖が出てきたりします。
「気を付けてねえ」とかいいながら、
まあこの道は宝剣岳登山の
予行演習でちょうどいいかなあ
って感じでした。
それにしてもこんな雰囲気はうれしいなあ。
昔の登山を思い出します。
あの頃山で感じたことが
よみがえってきます。
山の神様、ありがとうって感じです。
そうして何とか巻き道を終えて、
再び乗越浄土横の山小屋の
ところに到着しました。
さあ、ここでビールでも飲もうかなあ
と思ったのですが、あの涸沢の山小屋のように
「生ビール」
なんて言う表示はありません。
まあこれから本日の最難関の
宝剣岳に向かうことだし、
小屋に入って行って「生ビール一杯」
とわがまま言うのは残念ながら、
やめましょう。
もう三人とも宝剣岳に行く気持ちは
満載ですからね。
この宝剣岳はヘルメット推奨山です。
できればヘルメットをかぶった方が
いいですよという山なんですが、
下から見ているとメット着用の
登山者はほとんどいません。
ここでメット必要ならかなり危険です。
悪天候で落石することもない天候ですから、
十分気を付ければ行けるだろうと判断し、
山小屋で貸し出しをしている
一回800円のメットを借り出すこともなく、
「さあ行こう」と岩山に上ってゆく
我々3人だったのでした。
続く
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