どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『上村松園 美人画の粋@山種美術館』なのだ

2009年06月25日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

このブログわ 2009年に違うサイトに載せたものを再編集したものなのだ

<ムンバイ 九段店>でランチをしたぼくらわ 山種美術館に移動して 開催中の<上村松園 美人画の粋>を見たのだ



展覧会名が <美人画の粋>とのことで たくさんの美しい女性がいて やっぱり 松園さんが描いた女性が1番美しかったのだ

松園さんの作品わ 17点あって どの作品も素晴らしいのだけど 中でも 蛍を描いた2つの作品が良かったのだ

<蛍>わ 1913年(大正2年)に描かれた作品なんだけど 浴衣の百合模様わ 当時流行した アール・ヌーヴォー風に描かれているそうなのだ あと 蛍を見る目線が優しく感じるのだ


<新蛍>わ <蛍>を描いてから16年も経っているのだ

解説にわ 松園さんわ蛍が好きで 昔はたくさんいて 家にも入ってきたそうなのだ

涼しげな流水の着物(浴衣)を着ている女性が すだれから ちょっと顔を出して 蛍を見ている絵なのだ


ぼくらわ 松園さんの作品が大好きだから いろいろ見れて良かったし 他にも美人画が見れたのも 嬉しかったのだ



ここから先わ 展覧会の詳細と えこうの感想を載せるのだ

山種美術館 <没後60年記念 上村松園 美人画の粋> 7月26日(日)まで

http://www.yamatane-museum.jp/exh/archives/exh090523.html




<美人画の粋>ということでたくさんの美しい女性の絵が展示されていますし、なかでも、展覧会名にもなっている上村松園の作品は、18点を展示。


いいなぁ。と思った作品

12.上村松園 蛍

解説には、浴衣の百合模様が当時流行したアール・ヌーヴォー風と書かれていました。


14.上村松園 新蛍

松園さんは蛍が好きで、昔はたくさんいて、家にも入ってきたそうです。(息子談)

涼しげな流水の柄を着物を着た女性がすだれからちょっと顔を出して、蛍を見ている。


17.上村松園 春のよそをひ

帯に注目です。帯の柄が可愛い龍です。


18.上村松園 砧

この作品は何度か見てますが、この女性のお顔は仏さまのようです。


21.上村松園 折鶴

解説には、秋の夜長、姉妹が折り紙(折鶴)を楽しんでいる図。

なぜ、秋なのか?→着物の柄、姉の着物の柄は楓だから。


22.上村松園 つれづれ

着物の柄がサクラ桜と、帯の蝶で、春を先取りしている。なので、この時期は、まだ寒い時期かも?


26.上村松園 牡丹雪

傘に雪が積もっていて、着物の袖に手を入れていて寒そうにしている。中央の女性の帯の柄が、雪模様に思える。


27.上村松園 庭の雪

なんて表現していいのか、分かりませんが、この女性の表情が好きです。


37.村上華岳 裸婦図

この女性も仏さまのようなお顔をしていて、慈愛に満ちているように思えます。女性の隣に蓮の花も咲いているので、作者は仏様を描いたのかも?


41.小倉遊亀 舞う(舞妓)

42.小倉遊亀 舞う(芸者)

41と42は対の作品。41は、動を表し、42は静を表す。ともにお互いの着物の柄でも表しています。41では、激流(急流)の柄、42は静流(緩やかな流れ)の柄。


54.石本正 舞妓坐像 ※個人蔵

解説には、この舞妓は田舎娘と書かれています。顔、首は白いが、手は浅黒く、桜の花びらの着物と巴の帯が一見華やかに見えるが、さみしげな表情。


他にも、鏑木清方、奥村土牛、伊藤深水、浮世絵の喜多川歌麿、鈴木晴信などの作品も展示していましたよ。


この展覧会が終わると恵比寿に移転するため、この千鳥ヶ淵で開催する最後の展覧会<上村松園 美人画の粋>を見て行ってみてはいかがでしょうか?松園さんの作品が好きなら、きっと満足するはずです。


この後わ 銀座に移動して メゾンエルメスで開催している<名和晃平展 「L_B_S」>を見たのだけれど そのことわ また 今度書くのだ