どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『生誕150年記念 アルフォンス・ミュシャ展@三鷹市美術ギャラリー』なのだ

2010年07月04日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

※このブログわ 2010年に違うサイトに載せたものを再編集したものなのだ

<らーめん文蔵>でつけ麺を食べたぼくらわ ぼくらわ 三鷹市美術ギャラリー7月4日まで開催していた<生誕150年記念 アルフォンス・ミュシャ展>に行ったのだ



※参考として 6月に大阪の堺市立文化館 アルフォンンス・ミュシャ館で 見たときの感想を載せるのだ
http://blog.goo.ne.jp/dolci_ekou/e/cfc6e87e6b728715253320d6f871864b


ぼくらが見た 三鷹の会場でわ 150点を展示していたけど この展覧会の図録を見たら 300点もの作品が載っていたので 会場によって展示する作品が違うみたいなのだ

ミュシャわ 好きだし 良い作品がいっぱいあったけど ぼくが気になった数点をご紹介するのだ

<ヘビのブレスレットと指輪>なのだ

これわ 前からずっと見たかったものなのだ 目がルビー 頭がオパール 胴体が金とエメラルドで出来ていて キレイだったのだ


<百合の中の聖母(下絵)>なのだ

『百合~』となっているから 受胎告知の場面だと思うけど 立っている天使が ティンカーベルみたいだったのだ


<チェコの心>なのだ

これわ チェコの民族衣装を着た女性が 子どもを抱いているけど 女性にわ うっすら 涙がこぼれているのだ

この作品の額にわ たくさんのハートの模様が施されていて 印象に残ったのだ


ぼくわ アルフォンス・ミュシャが好きだし 他にも良い作品がたくさんあったけど それわ えこうに任せるのだ

今回展示していた作品の半分くらいわ <堺市立文化館 アルフォンス・ミュシャ館>所蔵の作品で 改めて ドイコレクションの凄さが分かったのだ




ここから先わ 展覧会の詳細と えこうの感想を載せるのだ


三鷹市美術ギャラリー <生誕150年記念 アルフォンス・ミュシャ展> 終了しました

http://mitaka.jpn.org/ticket/100522g/

作品リスト
http://mitaka.jpn.org/ticket/100522g/mucha.pdf




展示構成

1章 パリ時代
1.絵画とデッサン
2.ポスター
3.装飾パネル
4.デザイン(カレンダー、メニューなど)
5.本、雑誌の装丁と挿絵
6.『装飾資料集』と『装飾人物集』
7.彫刻・工芸品など

2章 アメリカ時代

3章 チェコ時代
1.絵画とデッサン
2.ポスター
3.プラハ市民会館市長ホールの原画
4.デザイン(ステンドグラス、蔵書票など)
5.『スラブ叙事詩』の下絵と『同胞スラヴ』

1章と3章は、細かく分類して展示しており、全部合わせると約150点の作品が展示されていました。


気になった作品

3.聖母子

聖母の顔は、ダ・ヴィンチの『ブノワの聖母』のようで、キリストに祝福のキスをしているように思える。聖母の服(ベール?)は、あまり見たことがない感じなので、ミュシャの故郷の民族衣装のような気がする。


4.犠牲

亡くなった人たちから、水色(青)のような煙が立ち上っている。たぶん、この煙は人の魂が抜けている瞬間なのであろう?亡くなっている人のそばにいる女性は何者であろうか、天使、女神、もしかしたら死神のように思えてくる。


33.百合の中の聖母(下絵)

タイトルが『百合の~』となっているので、<受胎告知>の場面であろうか、ただ、タイトルを見ないで作品を見るとどのような意図で描いているかまったく分からない。


62.巻きタバコ用紙ジョブ(下絵)

青系の色を多様しているので、水の精霊(女神?)が描かれている。なぜ、<巻きタバコ>の宣伝なのに、水の精霊(女神?)なんだろう?


90.ブルネット:ビザンティン風の頭部



91.ブロンド:ビザンティン風の頭部



このように隣合わせに展示していました。


解説には、『「ブロンド/ブルネット-ビザンティン風の頭部」は、シャンプノワが装飾パネルとしてミュシャに制作を依頼したものである。ブルネットの女性は右を向き、ブロンドの女性は左を向いている。前者は、目を開き、口許から白い歯が見え、後者は目も口も閉じている。髪型はミュシャの好みの装飾が施されているが、円形枠から、髪がはみ出しているのが他の作品に見られない特色である。この作品は評判が良く、このモティーフを用いてポストカードやカレンダーなどさまざまな製品が販売された。この作品は2点セットに装飾パネルの原型となった。』と書かれていました。


105.羽根

106.桜草

隣り合わせに展示していました。(左側:桜草、右側:羽根)


この2点も対の作品。前回(堺市のときに)見れなかった<桜草>見れて良かった。桜草を持つ女性が桜草に口づけをする仕草がキレイ。


107.桜草(下絵)

106の隣に展示。下絵の方が、淡い色使いでキレイでした。どちらかと言えば下絵の方が好み。対の<羽根(下絵)>は、図録に載っていたので、展示予定があるのかも?


122.つた



123.月桂樹



このように隣り合わせに展示していました。


対の作品。ともに円形の枠の中の背景がモザイク模様となっている。なんとなくだけど、月桂樹の方がスマートな印象がある。


146.黄道十二宮


下絵も展示していたが、下部の2つの円枠に描かれている部分が変更になっていた。素朴な疑問だけど、なんで天秤座のマークが正面1番上にもってきたのだろう?


208.ヘビのブレスレットと指輪

目がルビー、頭がオパール、胴体が金とエメラルドで出来ている。ブレスレットの部分と指輪の部分、それぞれにヘビの頭があり、向かい合うように作られている。この作品は、<メディア>の小道具で用いられたそうだ。

6月に堺市立文化館 アルフォンス・ミュシャ館に見に行ったときに見れなかったので、今回見れて嬉しかったです。

ちなみに、これが、<メディア>のポスターです。



229.少女の像

黒の白、2つの布を頭に巻いた少女が描かれている。この少女は、何かを訴えようとしているような表情をしている。


231.チェコの心

チェコの民族衣装着た女性が少年を抱いている絵。光っていて見づらいのだが、この女性の顔にはうっすらと涙を流している。


257.ヒヤシンス姫


解説には、『1910年以降ミュシャは、チェコに腰を落ち着けるが、ポスターの仕事は相変わらず大きな比重を占めていた。しかし、晩年はもっぱら「スラブ叙事詩」の制作に専念するため、ポスター制作も祖国に関係あるものに限られ、パリやアメリカ時代のような、商業宣伝用のポスターはあまり作られなくなった。「ヒヤシンス姫」はチェコ時代のポスターの中で最も美しいものの1つで、モデルはチェコの人気舞台女優。女性の背後に星を散りばめたり、髪を飾る宝石やブレスレットなど精密な描写があったりとパリ時代と変わらないが、ヒロインの衣装にはスラヴ的な雰囲気を漂っている。』と書かれていました。

ヒヤシンス姫の右手に持っているものはなんだろう?ヒヤシンスの紋章?それとも結晶?


ミュシャの作品をたくさん見て、改めてミュシャの描く女性が好きだと確かめることが出来ました。三鷹で展示した半数くらいは、堺市蔵のようで、故土居君雄氏のコレクションは、素晴らしいというのを再確認した展覧会だったと思います。

巡回情報も載せているので、お近くにお住まいの方は、<生誕150年記念 アルフォンス・ミュシャ展>をご覧になってみたらいかがでしょうか?

図録を見てると、300点が載っていたので、三鷹では半分しか展示しなかったようです。私の好きな<ラ・ナチュール>の載っていたのでどこかの会場で展示するみたいですよ。

ラ・ナチュール


↑この作品は、堺市立文化館 アルフォンス・ミュシャ館で見ましたけど、黄道十二宮の女性に似ています。


巡回情報

北九州市立美術館 7月17日(土)~8月29日(日)

高崎市美術館・高崎市タワー美術館 9月18日(土)~11月7日(日)

堺市博物館 2011年2月5日(土)~3月21日(月・祝)

いわき市立美術館 2011年4月9日(土)~5月22日(日)

金沢21世紀美術館 2011年5月28日(土)~6月26日(日)


今回も素晴らしい作品を見ることが出来まし、美味しいものを食べることが出来て良かったです。

ありがとうございます。