どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『生誕90年 加山又造~生命の煌めき@日本橋高島屋』なのだ

2017年03月06日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

ぼくらわ もう終わってしまった展覧会だけど 日本橋高島屋で 3月6日まで開催していた<生誕90年 加山又造~生命の煌めき>を見に行ったのだ



ぼくが気になった作品なのだ

<月光波濤>なのだ

四曲一双の屏風で水墨画で ぼくらわ 2009年に開催した<加山又造展>で見たことがあるのだ(※まだ ブログに載せ替えてないのだ)

左隻にわ 磯と波が 右隻にわ 海と 白く輝く月を横切ろうちする雲が描かれていて磯にぶつかる荒々しいほどの水しぶきや 波の表情がいいし 一瞬を切り取って作品の中に封じ込めたかのように思えて 幽玄の時を感じるし すごくカッコいいのだ

解説の一部にわ こう書かれていたのだ
『「宗達が現代に生きていたら、こんな便利な道具を使わなかったわけがない-」加山は水墨画の制作にあたって紙やゴムでマスキングしながらエアブラシや噴霧器を使用して墨を重ねた。』 


<猫>なのだ

カマキリと対峙する白のシャムネコ?が描かれているのだ

展示していた他の猫の作品に比べると 毛がモコモコなのだ 猫の視線とカマキリの視線が合っているので 対峙しているというよりも 2人であいさつしているように感じたのだ


デパートでの展示だったから 展示数わ 多くないけど たくさんの又造さんの作品を 久しぶりに見れて嬉しかったのだ

<月光波濤>のカッコよさや <猫>の可愛らしさなど すっごく満喫出来たのだ



ここから先わ 展覧会の詳細と えこうの感想を載せるのだ

日本橋髙島屋 <生誕90年 加山又造~生命の煌めき> 終了しました

http://www.takashimaya.co.jp/store/special/event/kayama.html




展示構成

Ⅰ.動物~西洋との対峙

Ⅱ.伝統の発見

Ⅲ.生命賛歌

Ⅳ.伝統への回帰

Ⅴ.工芸

絵画作品はもちろんですが、振袖や磁器などの工芸も合わせて約50点を展示しており、「Ⅴ.工芸」は、2カ所に分けて展示してしました。


気になった作品

5.駆ける

六曲一双の屏風。何頭もの馬が描かれているが、これが群れによるものなのか、1頭の時間を描いたものかは、分からなかったが、馬の連続する様がカッコ良かった。

解説に書いてあったが、ラスコーの洞窟壁画を参考にしつつ、シュールレアリスムの手法に動きを置き制作されたそうです。


11.馬

画面を包んでいる青が美しい作品。月明かりの元、1頭の馬が水を飲んでいる。馬の色も水の色が反射したかのような青系統の色で描かれており、幻想的。

イメージ的に言えば、青の虹色のよう?


17.白梅

梅の配置は違うが、尾形光琳の紅白梅図から着想を得た作品。解説に書いてあったが、流水は銀を硫化させて描いたものであると推測し作画したそうです。


18.飛翔

5羽の鶴が荒れ狂う大海を渡ろうとしている。鶴の美しさ、大海の銀箔?の禾(野毛)の荒々しさが良かった。


19.花篝

らせん状の炎に照らされた白い桜、描かれた桜は丁寧というより、少し荒めに描かれているからか、炎の揺らめきを感じた。


30.群鶴図

朱色の背景に、本並光悦と俵屋宗達の巻物のような、金色一色でたくさんの飛翔する鶴がデザインかのように描かれている。


31.はなびら

四曲一隻の屏風。前に見たことがある。

グレーの背景に、たくさんの舞い散る桜の花びらの元、4人の少し妖艶な裸婦がダンスしているかのように描かれている。


32.はなふぶき

四曲一隻の屏風。こちらも前に見た。

NO.31の<はなびら>と同様で、こちらは女性が宙を漂っているかのような?きっと対の作品でしょうし、隣同士に展示していたので、私はパッと見、2つの作品でなくて、四曲一双で1つの作品だと思っていました・・・。

こちらの作品は、女性の爪やアイメイクが黒で、no.31の<はなびら>は、ピンクでした。


35.夜桜

四曲一双の屏風、かがり火の灯り浮かぶ、ぼわっと照らされた桜が描かれ美しい。


42.淡月

四曲一隻の屏風で、同じ桜でもno.35の作品と違い、月明かりに照らされ明るく鮮やかな桜で、こちらも美しかった。


43.月と秋草

二曲一双の屏風で、金地の背景に中央に3/4くらいの月を描き、左上から右下にかけて、カラフルでポップな琳派の秋草や花々を描き、秋草たちが可愛らしい。

すすきのリズミカルな配置が絶妙。


あと、NO.12の<冬林>も良かった。


今回、作品を載せていないので、展覧会のチラシの画像を載せます。(クリックすると拡大します。)
 


初期の作品の斬新さや、エアブラシを使った作品、夜桜の美しさなど、素晴らしい作品が展示していましたし、もっと加山又造の作品を見たいと思いました。いつか2009年に見た規模の展覧会を開催してほしいものです。

東京会場は終了していますが、関東では9月に横浜で開催するので、ご覧になってみてはいかがでしょうか?


巡回情報

瀬戸内市内美術館 4月8日(月)~6月4日(日)

新潟県立近代美術館 7月8日(土)~8月27日(日)

高島屋横浜店 8月30日(水)~9月11日(月)

高島屋大阪店 9月13日(水)~9月25日(月)

高島屋京都店 10月4日(水)~10月16日(月)
 


この後わ 髙島屋から すぐ近くにある<たいめいけん らーめんコーナー>でランチをしたんだけど そのことわ また 今度書くのだ