<東京大神宮>を後にしたぼくらわ 東京都美術館に移動して 10月8日まで開催している<没後50年 藤田嗣治展>を見たのだ
今回の感想わ えこうに任せるのだ
東京都美術館 <没後50年 藤田嗣治展> 10月8日(月・祝)まで
https://www.tobikan.jp/exhibition/2018_foujita.html
公式サイト
http://foujita2018.jp/
作品リスト
https://www.tobikan.jp/media/pdf/2018/foujita_worklist_1.pdf
展示構成
Ⅰ 原風景-家族と風景
Ⅱ はじまりのパリ-第一次世界大戦をはさんで
Ⅲ 1920年代の自画像と肖像-「時代」をまとうひとの姿
Ⅳ 「乳白色の裸婦」の時代
Ⅴ 1930年代・旅する画家-北米・中南米・アジア
Ⅵ-1 「歴史」に直面する-二度の「大戦」との遭遇
Ⅵ-2 「歴史」に直面する-作戦記録画へ
Ⅶ 戦後20年-東京・ニューヨーク・パリ
Ⅷ カトリックへの道行き
一部展示替えがあるそうですが、作品リストには126点と載っており、大半は油彩画ですが、水彩や素描(デッサン)、磁器なども展示していました。
気になった作品
3.婦人像
涼やかな白と青の着物姿の女性が描かれており、モデルは不明だが、最初の妻、鴇田とみの姿によく似ているとのことです。この作品を9年前に見たことがあり、その時の感想に書いてあったのですが、右上のサインが「T FoujiTA MAI 1909」とあって、間違っているかもしれませんが、てっきり「MAI」という女性を描いたと思っていたのですが、実際はどっちなのでしょうね・・・。
11.パリ風景(※右側の作品で、以前、東京国立近代美術館で撮ったもの)
21.アネモネ
白い背景の壁の前の花瓶に活けられた5本のアネモネ。赤、白、ピンクなど蕾、咲き始め、萎れているものなども描かれ、人を花に見立てて人生を表しているように思えた。あと、静謐な感じがいい。
23.バラ
9年前に閉館した青山ユニマット美術館で見て以来、NO.21と同じで、白い壁を背景に花瓶に入った赤と白のバラが描かれている。バラの花自体も美しいが、緑や赤で描かれた棘のある茎が意思を持っているかのように流れている。
25.自画像
フランスに渡って最初期の自画像で、黒い服を着てアトリエの白い壁の前に座っている。自信なさげなフジタの表情が当時の心境をうかがえるような・・・。
26.自画像
松方コレクションのフジタの素描の自画像で、国立西洋美術館所蔵だそうですが、初めて見た。頬杖を付くフジタの横からひょっこりと顔を出しているネコが可愛い自画像でした。
29.自画像(※右側の作品で、以前、東京国立近代美術館で撮ったもの)
31.エミリー・クレイン=シャドボーンの肖像
黒ずんでしまった銀箔?を背景に長椅子に腰掛ける注文主のアメリカ人女性を描いている。間違っているかもしれないが、彼女の青い服は絵具のひび割れがあり、それが服の模様に思えてキレイだし、彼女のそばに寄り添う黒猫がいい。
39.タピスリーの裸婦
ケシの花模様の「ジュイ布」の背景の前に描かれている。裸婦で装飾的な綿布との対比により白い肌を引き立たせているそうです。
今回フジタの乳白色の裸婦は10点くらい展示していて、この作品と、no.37<横たわる裸婦>が良かった。この<タピスリーの裸婦>は京都国立近代美術館所蔵だから、また見る機会がありそう。
※「ジュイ布」とは、フランス更紗ともいわれる手染めの布のこと。
40.五人の裸婦(左側の作品で、以前、東京国立近代美術館で撮ったもの)
5人の女性は、人の五感を表していて、布を持つ触覚、耳を触る聴覚、口を指す味覚、犬を伴う嗅覚、そして中央の女性、絵画に取って一番重要な視覚だそうです。
75.争闘(猫)
描かれたのは、第二次世界大戦勃発後、ドイツ軍が迫るパリで描かれたものだそうです。そう考えると、この作品は猫に見立てた戦争画なのかも?と思えてならない。猫たちは可愛いけど・・・。
83.私の夢
乳白色の美しい女性が寝ていてその周りには猫などの動物たちが描かれ、涅槃図のよう?これはフジタのパートナーのマドレーヌの追慕であり、パリへの郷愁の表現だそうです。
87.カフェ
この展覧会のメインビジュアルになっている作品で、2006年に見て以来。
カフェで手紙の内容を考え、物思いにふける黒い服の女性。黒い服だから彼女の美しい乳白色の肌が際立つ。
この作品の額縁はフジタが作ったみたいです。
97.小さな主婦
買い物途中の女の子がパン(バケット)と瓶の牛乳を持っている作品で何度か見たことがある。
これは1918年1月プレスアーティティック社から刊行された画集「Foujita」の表紙に使われた作品だそうです。
124.礼拝
聖母マリアの左側に修道士の姿をしたフジタが、右側には修道女姿の君代が描かれ、2人の空飛ぶ天使から冠を捧げられ、フジタと君代のとなりにも美しい天使がいて、見ていると清らかな気持ちになる。
間違っているかもしれないが、聖母の外套(マント)の内側に、金箔を貼っているような・・・?
あと、前に見たことがあるポーラ美術館の<ラ・フォンテーヌ頌>、ランス市立美術館の<聖母子>・<マドンナ>も良かった。(※<聖母子>はランス市立美術館寄託)
作品の画像を載せていないので、展覧会のチラシの画像も載せます。(クリックすると大きな画像で見れます。)
フジタの作品をまとめて見たのは、2006年と2008年以来3回目。その時はきちんとした感想を残してなかったので、どう思ったかは忘れてしまったが、再会出来た作品もあって良かった。
やはり10点くらいある乳白色の裸婦は見応えがありました。
この後わ 秋葉原に移動して<饗 くろき>でランチをしたんだけど そのことわ 今度書くのだ