ぼくらわ 東京都美術館で 4月7日まで開催している<奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド>を見たのだ
ぼくが気になった作品なのだ
3月10日までの展示で 伊藤若冲が描いた<旭日鳳凰図>なのだ
<若冲展>など 何度か見ていて大好きな作品なのだ
動植綵絵に先立って制作されたもので 波打つ岩場に立つ番?(つがい)の鳳凰がいて 緻密で色鮮やかで美しいのだ
前に見た時にも思ったけど 鳳凰が岩場に降り立って 岩場から竹(笹)が芽吹いたかのように思えるし 生命感の溢れる作品だと ぼくらわ 思っているのだ
同じく3月10日までの展示で 伊藤若冲が描いた<海棠目白図>なのだ(*部分画像なのだ)
たぶん初めて見たのだ
目白が集まって寒さを凌いでいるみたいで おしくらまんじゅうをしているみたいで可愛いのだ
長沢芦雪が描いた<猿猴弄柿図>なのだ
この展覧会のための調査で見出された新出作だそうなのだ
岩の上で柿の実を抱え込んだ猿と 岩場を登る子ザルが描かれていて おそらく親子?だと思うのだ
これわ あくまで ぼくの予想なんだけど 熟れた柿を食べたから 酔いが回っている猿の表情が面白いなのだ
ぼくらにしたら 何度か見たことがある作品との再会が多かったけど 久しぶりに見る作品もあったり 素晴らしい作品が展示しているし オススメの展覧会だと思うのだ
ぼくらが見に行った時わ そこまで混んでなかったけど これからドンドン混みそうな気がするので 気になっている方わ お早めにご覧になった方がいいと思うのだ
ここから先わ えこうの感想を載せるのだ
東京都美術館 <奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド> 4月7日(日)まで
https://www.tobikan.jp/exhibition/2018_kisounokeifu.html
公式サイト
https://kisou2019.jp/
作品リスト
https://www.tobikan.jp/media/pdf/2019/kisounokeifu_worklist.pdf
展示構成
幻想の博物誌 伊藤若冲
醒めたグロテスク 曽我蕭白
京のエンターテイナー 長沢芦雪
執念のドラマ 岩佐又兵衛
狩野派きっての知性派 狩野山雪
奇想の起爆剤 白隠慧鶴
江戸琳派の鬼才 鈴木其一
幕末浮世絵七変化 歌川国芳
前後期合わせて113点を展示予定で、私が見た時は約80点を展示しており、岩佐又兵衛の作品は、前後期とは別に展示予定があるので、作品リストを確認してからご覧になった方がいいかと思います。
気になった作品
2.伊藤若冲 紫陽花双鶏図
4.伊藤若冲 雪芦鴛鴦図
5.伊藤若冲 旭日雄鶏図
旭日に向かって鳴いている雄鶏。タコの足のような松の木がいい。
7.伊藤若冲 雪中雄鶏図 ※3月10日(日)まで
湿気を含んで重くなっている雪が枝に積もる寒々とした景色の中、トサカの赤が映える雄鶏。雪よりも白い鶏の羽が美しい。
8.伊藤若冲 梔木雄鶏図
30歳の初期の作品だそうで、こちらが先に描かれたと思いますが、鶏のポーズがno.7<雪中雄鶏図>に似ている。若い時の作品だからか、なんとなくだが、鶏の色が地味な気がする?
9.伊藤若冲 虎図
かなり前に見た時の感想に書いてあったが、京都のお寺(正伝寺?)に伝わる中国画(朝鮮画?)を模写したものだそうです。手を舐めるポーズが可愛いですし、近くで見ると毛がモコモコ。
10.伊藤若冲 糸瓜郡虫図 ※3月10日(日)まで
11.伊藤若冲 葡萄図
この作品の所蔵者プライスさんが初めて購入した作品。よーく見ると、葡萄の枝と枝が重なり合うところは、ほんのちょっと隙間になっている。
12.伊藤若冲 石榴雄鶏図
50歳前後?で水墨で描かれた新出作品。
片足立ちをし、黒々と描かれた鶏と、ざくろの枝が垂れ下がる。ざくろの葉が別の生き物のように見える?
16.伊藤若冲 象と鯨図屏風
左隻
右隻
最初の展示していた作品。2008年に北陸の旧家で発見され、何度か見ている。
陸と海の最大の動物同士の呼応。白象の目は三日月形で、クジラに会えたのを喜んでいるように思えるし、クジラは海から少ししか出てないので、表情は分からないが、潮を吹いてこちらも喜びを表現しているように思えた。
最初に見た時の解説に書いてあったが、『クジラの黒と白象の白を対比させ、陸と海を対比させている。』
17.伊藤若冲 鶏図押絵貼屏風
82歳の落款があり、最晩年の作品で初公開だそうです。
自由闊達な筆さばきで、それぞれの鶏たちの表情が面白いし、可愛いひよこも描かれている。尾羽の勢いがいい。
20.曽我蕭白 雪山童子図 重要文化財
描かれているのは、釈迦は前世で若いバラモン僧、雪山童子と修行していた時、悪鬼に姿を変えた帝釈天から、修行の熱意を試される場面で、35歳の作だそうです。対角線に配した青と赤の対比と人と鬼の少し不気味なデロリ感がいい。
前に見た時にも思ったのだが、名前の横にある壺みたいな花押?がいいし、どんな意味なのか気になる。
21.曽我蕭白 唐獅子図 重要文化財 ※3月10日(日)まで
伊勢を放浪していた時期を象徴する破天荒な作だそうで、かなり大きな双幅。左右で阿吽の虎が描かれ大きくて迫力もあってカッコいいのだが、どこかユーモラス。
31.長沢芦雪 龍図襖
左側
右側
8面の襖絵で左右で画風?が違う。左側は、マンガチックで少しユーモラスで、右側の方は比べると丁寧に描かれ、雷鳴を轟かせ空気を裂くように現れてカッコイイ。
32.長沢芦雪 群猿図襖 重要文化財
岩場に集まったサルたちが描かれていて、擬人化して人間の生活を風刺とユーモアをにじませて描いているそうです。
33.長沢芦雪 白象黒牛図屏風(※全体像の画像を持ってないので、参考として2013年に撮った『高精細複製品』を載せます。)
左隻
右隻
久しぶりに見れました。
通称、「黒白図」というそうです。黒と白、三角と丸い形、若さと老いなど左右で相反する構図。白象は、年を重ねているからか、なんでも受け入れてくれるような微笑みをしているように思えた。
あと、いつ見ても黒牛の前にちょこんといる、白わんこが可愛い!
36.長沢芦雪 猛虎図
小顔でスマートなトラ、こちらも久しぶりに見れました。
40.長沢芦雪 なめくじ図
前に見た時の解説にあったが、なめくじは、人を哲学させ苦笑させるなかなかの存在だったようで、俳諧の世界でも詠まれていたそうです。なめくじが這った後は、一筆書きで描いているそうです。
53.岩佐又兵衛 伊勢物語 梓弓図 重要文化財 ※3月10日(日)まで
56.岩佐又兵衛 弄玉仙図 重要文化財 ※3月10日(日)まで
58.岩佐又兵衛 龐居士図 重要美術品 ※3月10日(日)まで
この3点は金谷屏風だったもので、一扉ずつバラバラに12幅の掛軸になったのだが、行方不明のものもあり現存が確認できているのは10幅。後期にも5点展示予定です。
67.狩野山雪 梅花遊禽図襖 重要文化財
4面の襖絵。S字を横にした感じの梅の老木がいいし、色褪せているのだけれど、笹や蔦の葉が鮮やかに感じる。
68.狩野山雪 龍虎図屏風
左隻
右隻
水の中から現れた龍と見上げる虎が描かれ、左隻の虎は彩色で右隻の龍は水墨。トラの顔から下、胸の部分などの白い毛がの表現がいい。トラがユーモラスに見えるので、龍の方もユーモラスに描いている感じに見える?
72.狩野山雪 寒山拾得図 重要文化財 ※3月10日(日)まで
常人離れした風貌と言動から、文殊菩薩と普賢菩薩の化身と考えられる寒山と拾得。ニタリ顔でデロリな感じで少し怖い・・・。
75.白隠慧鶴 達磨図
通称「朱達磨」と呼ばれているそうで、最晩年の作。大きな作品ですし、目がギョロっとい開いた達磨様でインパクトがある。
78.白隠慧鶴 蛤蜊観音図
蛤の口からはく煙から現れた観音様で、女性的なお顔をしている。下にある大きなハマグリの周りには海の生き物を頭に乗せたり、背負っていたりする人たち(海の生き物の擬人化?)が拝んでいた。
81.白隠慧鶴 すたすた坊主 ※3月10日(日)まで
解説には、こう書かれています。
『注連縄(しめなわ)をつけただけの姿で、寺社に代参りするといって有夫言うな商家に金をせびりに行くすたすた坊主。白隠が生きた時代、実際にしたという最下層の坊主を布袋に見立てユーモラス溢れる表現で描いた。』
何回か見ているが、すたすた坊主が可愛くて、ずっと見ていると悩みなんて忘れてしまいそう。
85.鈴木其一 夏秋渓流図屏風 ※3月10日(日)まで
91.鈴木其一 藤花図 ※3月10日(日)まで
3つの房の藤の花、青紫?の色がきれい。
94.歌川国芳 一ツ家
解説には、こう書かれています。
『旅人を泊めては殺め、金品を奪っていた老婆。観音菩薩が美しい童子に化身し、一晩の宿を頼む。娘は殺生を重ねないように懇願するが、老婆ははねのける。新吉原の岡本楼主人の依頼で制作し、浅草寺に奉納された巨大な絵馬。』
96.歌川国芳 相馬の古内裏
平将門の遺児の滝夜叉姫が呼び出した巨大なガイコツが源頼信の家老大宅光国を襲おうしている場面だそうです。三枚続きで、2枚を使ったガイコツは迫力がある。
97.歌川国芳 宮本武蔵の鯨退治
110.歌川国芳 みかけハこハゐが とんだいゝ人だ
113.歌川国芳 猫当て字 ふぐ
8人の絵師のいいとこ取りの展覧会だと思います。なので、8人の中で好きな絵師が1人でもいるのなら見に行くべき展覧会だと思いますし、オススメですよ。
もちろん、後期展示も気になっているので、見に行こうと思っています!!
↓後期展示も見に行ったのだ
https://blog.goo.ne.jp/dolci_ekou/e/a291627ff1943781b575d2a586b23030
この後わ 代々木駅で降りて徒歩5分くらいにある<ボガマリ・クチーナ・マリナーラ>でランチをしたんだけど そのことわ 今度書くのだ