※このブログわ 2010年に違うサイトに載せたものを再編集したものなのだ
府中市美術館で 5月9日まで開催中の<歌川国芳 奇と笑いの木版画>の前期展示を見に行ったのだ
前期と後期で展示がほとんどが入れ替わるらしくて その展示作品のすべてが 1人の方の個人コレクションなのだ(※前期展示わ もう終わっているのだ)
国芳の浮世絵を 今回たくさん見て思ったけど 面白い作品が多かったような気がするのだ 人物を擬人化していたり 役者絵がダメになったので ほかのもので表現したりなど 工夫を凝らした絵がいっぱいあって楽しかったのだ
その中でも ぼくが気に入った作品を ちょっとだけご紹介するのだ
<魚の心(うおのこころ)>という作品なのだ
役者の似顔絵が禁止されたから 魚の顔が 人の顔のようになっている作品なのだ 魚にされた役者たちわ どう思ったのか気になるのだ
<水を呑む大蛇図>なのだ
肉筆画なんだけど 山に住む大蛇が顔だけ出して 水を呑んでいるのを墨一色で表しているのだ 解説にわ 『具体的な話に基づいた絵かは分からない。』と書いてあったけど ぼくわ この大蛇が神様に思えるのだ
<おぼろ月猫の盛>なのだ
遊郭の吉原の絵が禁止されたので 人物を猫で表している 面白い作品なのだ 解説に載っていたけど 駕籠を持っている猫わ 刺青じゃなく 猫だから三毛模様にしているのだ
全部見終わると 5つのスタンプが置いてあって 全部押すと 浮世絵が作れるのだ ちょっと子供向けのような気もするけど ぼくらわ 楽しみながら作ったけど ちょっとずれちゃったのだ
ぼくが挙げた作品わ ほんの一部だし ほとんどの作品が前期展示だったので 今でも展示しているかわ 分からないけど この<歌川国芳 奇と笑いの木版画>わ 楽しいし 猫も頑張っているし 無料の駐車場があるみたいなので ぜひご覧になってほしいのだ
これが 猫も頑張っている写真なのだ
ここから先わ 展覧会の詳細と えこうの感想を載せるのだ
府中市美術館 <歌川国芳 奇と笑いの木版画> 5月9日(日)まで
http://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/kikakuten/kikakuitiran/kuniyoshi/index.html
作品リスト
http://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/kikakuten/kikakuitiran/kuniyoshi/files/kuniyoshi-mokuroku.pdf
展示構成
Ⅰ 国芳の画業の変遷
Ⅱ 国芳の筆を楽しむ
Ⅲ もうひとつの真骨頂
約100点ほど展示しており、前期、後期と2回に分けて展示するそうです。(※前期は終了)
しかも、展示作品のすべてが1人のコレクターの所蔵だそうです。
気になった作品
10.通俗水滸伝豪傑百八人之一個 活閻羅阮小七
船の上で飛んでくる矢を豹の皮でかわしている場面が描かれている。武将の鎧の色の朱色(赤)と藍色(青)と、豹の色の黄色の取り合わせが良かった。
25.当流女諸礼躾方 はおりたゝみやう
女性の着物の柄がカエル。カエルの着物なんて、はじめて見たのかも?
28.清月の月
夏の湯あがりのような一場面?(夕涼みかも?)夏なのに、女性の着物は雪の結晶、暑いから雪の柄で涼を感じているのだろう。当時の人もこんなふうに着物を着ていたのだろうか?着物の白と水色、雪の柄の藍色のコントラストがキレイだった。
34.魚の心
役者の似顔絵が禁止されていたため、魚の顔を役者の顔にしている。タイ、カレイ、エイ、フグなどで描かれている。こんなアイデアが出る国芳はすごい。
42.心学稚絵得(福と寿の相撲)
福禄寿と大黒様が相撲をとっている。意味は、『贅沢な幸せばかり求めれば長生きできない。細く長く生きるのが良い。』という人生訓のようです。
53.源頼光公館土蜘作妖怪図
3枚続の作品。解説には、『眠る源頼光の蚊帳に迫るのは土蜘蛛。たくさんの妖怪も現れています。天保の改革の頃に発売されたこの作品は、実は頼光を将軍に、家臣のひとりを改革の主導者である老中水野忠邦になぞられた風刺画ではないか、という噂が出回りました。』と書かれています。
この解説を読んでから見ると、描かれいる土蜘蛛、妖怪たちは、ユーモラスであるがデモ行進のようにも思えた。
60.絵鏡台合かゞ身(へび・かえる・まいまいつぶり)
団扇絵判で2枚組。小道具などを使って、ヘビやカエルなどに似せてポーズをとっている。もう1枚の方は影絵のように影だけが写っている。2枚で表と裏になっているので、実際に団扇にして売り出してもいいかも?
62.当ル奉納願お賀久面
3枚続の作品。奉納された御神楽面が描かれているが、これも役者絵。右側の右上の面は、『にらみ』をきかせているように見えるので、市川団十郎?
71.那智の滝の文覚
3枚続の作品。ほかの作品は横に続いているけど、これは縦で構成している。
86.本朝武者鏡 がま仙人 天竺徳兵衛
がま仙人と天竺徳兵衛は、直接関係はないが、妖術でガマを使う。(解説)そのガマたちが面白い。右下では小さなガマが相撲をしているし、画面上部には、ちょっと不気味の大きなガマがたくさん描かれている。
103.蝦蟇手本ひやうきんぐら 初段・二段目
役者が描けないので、ガマガエルを人に見立てて描いている忠臣蔵。面白いけど、やっぱりちょっと変。
132.水を呑む大蛇図
肉筆画。顔だけ出した大蛇が水を飲んでいる。解説には『具体的な話が基づいた絵かは分からない。』と書いていました。私には、描かれている大蛇が神様のように思えました。
162.相馬の古内裏
3枚続の作品。解説には『平安時代、関東で勢力を持った平将門。乱を起こし、鎮座されますが、かつての将門の内裏で、娘の滝夜叉姫が父のうらみを晴らそうと妖怪を出現させました。その妖怪を大宅太郎光国という武将が退治しようとするところ』と書かれています。
170.化物忠臣蔵
3枚続の作品。1枚に4つの場面で描かれ、タイトル通り化け物の姿で描かれている。化物は全く怖くなく見ていて楽しい気分になる。
171.道外化もの夕涼み
これもすべて、犬や鉢植えの木まで化物となっている。しかも1人の化物の着物の柄がしゃれこうべの柄って・・・。
174.流行達磨遊ひ
作ったダルマに足が出てきてダルマの底をやぶって起き上がっている。しかも作りたて、作り途中のダルマたちが困り顔で面白い。
181.おぼろ月猫の盛
吉原の絵が禁じられたために登場した、猫の廊。みんな可愛らしいのですが、駕籠かき刺青ならぬ三毛模様に注目したいところ。(解説)
206.猫の当字 ふぐ
以前、『たこ』は見たことあったが、『ふぐ』は初めて見た。『ぐ』の濁点を猫が丸まって表しているのが可愛かった。
個人のコレクターのものですし、歌川国芳の浮世絵を100点以上まとめて見る機会はないと思うので、ちょっとでも気になる方はご覧になってはいかがでしょうか?作品自体のチカラも凄いのですが、見ているだけで笑みがこぼれる作品がたくさんあるので楽しいと思いますよ。
後期も見に行こうと思っています。
バスの時間まで ちょっと時間があったので 散ってしまった桜並木を撮ってみたのだ 散った花びらが ピンクの絨毯に見えて キレイだったのだ
でも ちょっとだけ ぼくのために 咲いていてくれたのだ
他にも撮った写真を載せるのだ(クリックすると拡大するのだ)
この後わ 府中駅に戻って <武蔵野うどん>をいうお店で ランチを食べたのだけれど そのことわ また 今度書くのだ
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