ぼくらわ 東京都美術館で 7月2日まで開催中の<ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展 16世紀ネーデルラントの至宝-ボスを超えて->を見たのだ
今回の感想わ えこうに任せるのだ
東京都美術館 <ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展 16世紀ネーデルラントの至宝-ボスを超えて-> 7月2日(日)まで
http://www.tobikan.jp/exhibition/2017_babel.html
公式サイト
http://babel2017.jp/
作品リスト
http://www.tobikan.jp/media/pdf/h29/20170413_babel_worklist.pdf
展示構成
Ⅰ.16世紀ネーデルランドの彫刻
Ⅱ.進行に仕えて
Ⅲ.ホランド地方の美術
Ⅳ.新たな画題へ
Ⅴ.徽宗の画家 ヒエロニムス・ボス
Ⅵ.ボスのように描く
Ⅶ.ブリューゲルの版画
Ⅷ.「バベルの塔」へ
同時代の彫刻、油絵、版画など90点を展示しており、ブリューゲルの「バベルの塔」は24年振り、ボスの2作品は、日本初公開だそうです。
気になった作品
13.枝葉の刺繍の画家 聖カタリナ
14.枝葉の刺繍の画家 聖バルバラ
解説には、こう書かれいます。
『画家の名前は不詳だが、背景の樹木の描写がまるで刺繍のように規則的に描かれているので、この通称で呼ばれている。聖カタリナは、4世紀アレクサンドリアで殉教した聖人の一人。異教徒だった皇帝により死刑となり剣で斬首されたことから、必ず剣を持つ姿で描かれる。聖バルバラも聖人で殉教の象徴する棕櫚の枝を手にしている。』
この2点は、対の作品みたい。刺繍の画家だからか、描写が細密。両者とも白い柔肌、絹のような髪、奥ゆかしそうなで、優しそうな表情でとても美しく、聖カタリナの方が特に良かった。
41.ヒエロニムス・ボス 放浪者(行商人)
ボスの真作は、油絵25点、素描10点ほどしかないそうです。
後ろを振り返るみすぼらしい男。靴は片方が違うし、服も破れ、旅の過酷さがうかがえる。後ろにある建物は娼館で、男が出て来たのか?行きたいのか?わからないが、迷って気になっている様子。
描かれている男は誘惑に迷いつつ人生の選択に迷うこの時代の男を象徴している。木の上にいるフクロウは、悪徳を象徴でもあるが、同時に知恵の象徴でるあるそうです。
この作品は、昔、<放蕩息子>というタイトルだったそうです。真ん中に線が入っているのは、三連祭壇画の扉の絵だったそうで、開いた扉の右側には、<守銭奴の死>(ワシントンナショナルギャラリー蔵)、左側には、<愚者の船>(ルーヴル美術館蔵)で、中央に描かれたものは、わかっていないそうです。
42.ヒエロニムス・ボス 聖クリストフォロス
クリストフォロスは、「キリストを担ぐ者」という意味で、中世末期クリストフォロスは旅人の無事を守る守護聖人。
それだけを見れば普通の宗教画なんですが、周りを見ると、見ていて面白い。木になぜかある壺の家には、小人?(人間)がいたりとか、悪魔の象徴のクマが吊るされていたりなど、突っ込みどころが満載。
描かれた木は、透けているので、後から付け足して描いたみたい。
47.ヒエロニムス・ボスに基づく 聖アントニウスの誘惑
中央にいて、跪いているのが聖アントニウス。ボスの作品を忠実に模写しているそうです。だから、不可思議な化け物がいっぱい。
65.ピーテル・ブリューゲル1世 版画:ピーテル・ファン・デル・ヘイデン 聖アントニウスの誘惑
66.ピーテル・ブリューゲル1世 版画:ピーテル・ファン・デル・ヘイデン 大きな魚は小さな魚を食う
68.ピーテル・ブリューゲル1世 版画:ピーテル・ファン・デル・ヘイデン 《邪淫》(連作『七つの大罪』より)
86.ビーテル・ブリューゲル1世 バベルの塔
ウィーン美術史美術館の<バベルの塔>は知っていたのですが、この作品は今回の展覧会で知りました。
ブリューゲルは<バベルの塔>を3点描いていて、象牙版に描かれた作品は現存しないそうです。ウィーンのものは、この作品の4倍大きく、「大バベル」。この作品は、ウィーンの作品よりの5年後に描かれたもので、「小バベル」と呼ばれているそうです。
縦59.9cm×横74.6cmのそこまで大きくない作品ですが、塔の周囲には、約1400人が描かれているそうで、人が米粒みたいに小さかったですし、塔も細密ですごかった。
らせん状の塔の4段目には、ガラスの入った窓があり、その場所には、彫像があり教会があるそうです。
あと、作品の上部1センチくらいが、額縁の影で見えなくなっていたので、画面を超えて描かれてるように見え、より強大な塔に思え、迫力を感じました。
ブリューゲルの<バベルの塔>は、24年振りの展示で、迫力がありましたし、ボスの2点も日本初公開で見応えあり、他にも、ボスリバイバルの作品や、ブリューゲルの版画も、ユーモラスな感じで面白く、オススメの展覧会だったと思います。
巡回情報
国立国際美術館 7月18日(火)~10月15日(日)
バベルの塔の関連の展示で、東京藝術大学の<「Study of BABEL」展>を見ました。
東京藝術大学Arts & Science LAB.1Fエントランスギャラリー <「Study of BABEL」展> 7月2日(日)まで
http://www.geidai.ac.jp/news/2017041456149.html
http://babel2017.jp/wp/wp-content/uploads/2017/04/StudyOfBABEL-2.pdf
3メートルのも、「バベルの塔」の模型が展示しています。
こちらは、教会の部分。
レンガを運んだ滑車。
タブレットで、写真を撮ると、バベルの塔で、働いている人として、画面の写るそうです。
裏側には、夜のバベルの塔で、プロジェクションマッピングの3分の映像が見れます。
東京都美術館からすぐですし、無料で見れますから、バベルの塔をご覧になった際は、こちらも寄っていてはいかがでしょうか?
この後わ 上野駅の東側にある<ハリマ・ケバブ・ビリヤニ>でランチをしたんだけど そのことわ また 今度書くのだ
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どるち & えこう さん。
チビクロもまだブログに
書けてないのでしが、
行ってきましたですにゃ。
ボスみたいな作品が描かれ、
そして人気があったって
中世の人たちって、
おもしろいですにゃ。
グッズコーナーにあった
ヒグチユウコ さんの画集
見ましたですかにゃ。
以前、雑誌で
羽海野チカ さんが
ヒグチユウコ さんの特集で
座談会?にでているのを、
見ましたにゃ。
ファンだそうですにゃ。
これわ ぼくらが勝手に思っていることだけど 他の国でわ 教会や貴族などが注文するから きちんとした作品だと思うけど ネーデルランドでわ お金持ちの市民とかが きっと注文主になったんじゃないかなぁ~ って思ったのだ(どるち)
ヒグチユウコ さんの展示、5月7日までなのですね。混雑しそうですし、見たいけど・・・。(えこう)