どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『英国の夢 ラファエル前派展@Bunkamura』なのだ

2016年01月19日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

<黒船 自由が丘本店>を後にしたぼくらわ Bunkamuraに移動して 3月6日まで開催している<リバプール国立美術館所蔵 英国の夢 ラファエル前派展>を見たのだ



ぼくが気になった作品をご紹介するのだ

ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティが描いた<シビラ・パルミフェラ>なのだ


えこうの方に解説が載っているけど 解説を踏まえて見ると 生と死を司る女神さまのように思えたのだ


同じく ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティが描いた<パンドラ>なのだ


カラーチョークの作品で 人間にとって災いをもたらすパンドラの箱を持っているのだ もう開けてしまったようで 鬼火のような煙が画面を覆い尽くそうとしているのだ

箱を開けたパンドラわ 信念を持って開けたかのように思えたのだ

あと パンドラの眉間(額)に第三の眼のような跡があったのだ


ジョン・メリッシュ・ストラドウィックが描いた<聖セシリア>なのだ


オルガン?を弾く 音楽の守護聖人の聖セシリアと その音色をウットリしながら聞くロザリオを持つ天使が描かれているのだ 細かなところまで すごく美しくて ずっと見ちゃうのだ


あと エドワード・コリー・バーン=ジョーンズが描いた<スポンサ・デ・リバノ(レバノンの花嫁)>も良かったのだ



目移りするくらい 美しくて素晴らしい作品がいっぱいで ベスト10候補の展覧会だったのだ

門外不出の作品も展示しているそうなので すごくオススメなのだ



ここから先わ 展覧会の詳細と えこうの感想を載せるのだ

Bunkamura <リバプール国立美術館所蔵 英国の夢 ラファエル前派展> 3月6日(日)まで

http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/15_raffaello/




展示構成

Ⅰ.ヴィクトリア朝のロマン主義者たち

Ⅱ.古代世界を描いた画家たち

Ⅲ.戸外の情景

Ⅳ.19世紀後半の象徴主義者たち

国立リバプール美術館は、リバプール市内や、近郊の7つの美術館・博物館の総称で、今回はそのうちの3施設のウォーカー・アント・ギャラリー、レディ・リヴァーアート・ギャラリー、サドリー・ハウスの所蔵作品約60点で構成されています。


気になった作品

1.ジョン・エヴァレット・ミレイ いにしえの夢-浅瀬を渡るイサンブラス卿


優しそうな老騎士に、まき拾いをしているところに、拾われた?姉弟。姉の女の子は、騎士を見て少し戸惑っているように思える?一方の男の子は馬から落ちないようにしがみついている。姉弟の心境の違いがいいし。

あまり関係ないが、金色の鎧に、黒い馬なので、クリムトの<黄金の騎士>を思い出した。


3.ジョン・エヴァレット・ミレイ 春(林檎の咲く頃)


描かれているのは、ミレイの妻の妹など身近な人々だそうです。春の華やかな雰囲気、希望に満ちた作品なのだが、右下の鎌は、儚い存在という不吉を象徴しているそうです。


4.ジョン・エヴァレット・ミレイ ブラック・ブランズウィッカーズの兵士


この作品は、2008年の<ミレイ展>でも展示していたような・・・?

戦争へ行く兵士と恋人との別れの場面で、行かせなくない恋人と、行かなくてはならない兵士の扉を持つ手が双方の心情を物語っている。

女性の白やシルバーのようなドレスの質感と光沢が目を引く。


12.ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ シビラ・パルミフェラ


解説には、こう書かれています。
『ロセッティによるこの作品は、象徴的に扱われた単身の女性像の代表作の一つであり、超越的な「美」の擬人像として描かれたもの。女性には、豪華な赤いローブを身にまとい、頭部から肩にかけてうねるような絹のヘアバンドを巻き、大理石の玉座に腰かけている。両脇の柱の柱頭には愛と死の循環のシンボル、左側には、愛を象徴とする目隠しされたクピドと薔薇、右には死の運命を暗示するポピーと頭蓋骨、そして魂を象徴である蝶を描いている。』


26.フレデリック・レイトン エレジー

天使のような白い服を着て、視線を落とし下を向く美しい女性が描かれている。女性は目を離せば、はかなく消えてしまいそうな感じがした。

タイトルの「エレジー」は、亡くなったり、あるいは、何かを失った時に作られる歌や韻文のこと。


27.フレデリック・レイトン ペルセウスとアンドロメダ

光の中から現れたペガサスに乗るペルセウスが弓を放ち、アンドロメダを助けようとする場面。ペルセウスの姿が神秘的で見惚れてしまう。


31.エドワード・ジョン・ポインター テラスにて


テラスや女性の服が白で統一されていて透明感のある作品。扇に乗ったカブトムシを羽で優しく払っているそうです。


32.アルバート・ジョゼフ・ムーア 夏の夜


描かれている4人の女性は、同じ人物でポーズを変えて描かれているみたい。装飾的で美しく、ずっと見ていたい。


33.アーサー・ハッカー ペラジアとフィラモン

砂漠で亡くなっているペラジアがやけに官能的。そばにいるのは、兄で修道院院長のフィラモン。


34.ハーバート・ジェイムズ・ドレイパー イカロス哀悼

力尽き岩場に横たわるイカロスの周りで海の女神?(妖精)たちが悲しんでいる。

解説によると、テートが所蔵している大作の習作だそうで、作家自身が「完全な習作」と呼ぶほど完成度が高いそうです。小さな作品ではあるが、色彩や人物の表情が素晴らしく、そのテートの大作も見たくなりました。

※追記 テート所蔵の<イカロス哀悼>の画像です。(クリックすると拡大します。)



48.ジョージ・フレデリック・ワッツ 十字架下のマグダラのマリア

十字架の下、マグダラのマリアが放心状態で、描かれていないがキリストが磔刑されている上を見つめている。

生気もなく、幻想的でもあり、死人とも思えるくらいなマグダラのマリアはかなりのインパクトがありました。


54.エドワード・コーリー・バーン=ジョーンズ フラジオレットを吹く天使



60.ジョン・ロダム・スペンサー・スタナップ 楽園追放


旧約聖書の「楽園追放」が描かれ、平面的な画面で装飾的。ただ、追いだす天使の来ている鎧の模様が象嵌をはめ込んでいるかのように浮き上がって見える。


61.ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス エコーとナルキッソス


解説には、こう書かれています。
『本作品の主題は、ギリシャ神話の美少年ナルキッソスと彼に恋する「こだま」の妖精エコーの物語である。ある時、ナルキッソスは澄みきった泉に映る美し若者に魅了されてしまう。それが自分の姿とは知らずに、水面の影を抱擁しようと泉に沈む込むナルキッソス。エコーはその傍で、彼の言葉をただ繰り返すことしかできない。ナルキッソスの足元に咲くスイセンは彼の死の象徴である。』

エコーの目線でこの作品を見ていたので、もどかしさが・・・何も言えない。


62.ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス デカメロン



私がラファエル前派の作品が好きなのもありますが、息を飲むような美しい作品の数々を見れてすごく良かったです。

ラファエル前派の作品って、あまり見る機会がないと思うので、オススメだと思いますよ。

なお、1月25日のみ休館なので、ご注意を!!


巡回情報

山口県立美術館 3月18日(金)~5月8日(日)


この後わ 四谷三丁目駅に移動して<塩つけ麺 灯花>でディナーを食べたんだけど そのことわ また 今度書くのだ



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