おとぎのお家と青い鳥

本ブログでは、主に人間が本来持つべき愛や優しさ、温もり、友情、勇気などをエンターテイメントの世界を通じて訴えていきます。

青春うたものがたりシリーズ1「風のある町」/ A town with the wind 総集編 完

2008-04-11 20:14:04 | Weblog

bellあなたは、青春うたものがたりシリーズ1「風のある町」/ A town with the wind  総集編 8 / 最終回を見なけば、一生後悔するかもしれません。それは、本作品が、“今を生きることの大切さ”や“青春時代の大切さ”について、あなたにその答えを間違いなく教えてくれるからです。


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第10話/ 新たなる旅立ち 最終回

~もしも、君が生きていてくれたら、二人にとってどんな人生があったのだろう・・・~


風のある町を君は去って行った きっともう帰れないと知っていたから
(片道切符一枚で・・・Woo Wooo)
知らず知らずにいつか 二人の間を急ぐように時間が駆け抜け
知人(ひと)を通じて聞いていた 君の噂も聞かなくなったいつからか
あのまま君が生きていてくれたなら 二人にとってどんな人生があったのだろう
歳をとったせいだろうか こんなにも涙もろくなったのは
もう帰れないからだろうか 君と過ごした思い出の場所へ
どこまでも青く澄み切った 星空を見ていたら
子供のように夢を見る とても惨めな大人の姿の僕がいた

歳をとったせいだろうか 意味もない自分探しをするのは
もう帰れないからだろうか あのときめきの青春(じだい)の瞬間(なか)に
心地よい陽だまりの中の 眠りから目覚めたら
輝きもときめきもない 時の流れに置きざりにされた僕がいた




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大輝が愛の手紙を読み終えた時には、もう彼の両手では拭い切れないほどの大粒の涙がボロボロと溢れ出して、その涙が彼の頬を伝って彼女が書いた手紙の上に零れ落ち、そのせいでインクの文字が滲んでしまい、ほとんど彼女が書いた手紙の文字が読めないほどになっていた。

愛が亡くなって、半年ほどくらいまでは彼女のことや、彼女の家族の噂を聞いていたが、一年ほどが過ぎるとほとんど両方の噂を聞かなくなった。
それは、おそらく最初の二、三ヶ月間は百合子も大輝のことを心配して電話をくれたりしていたが、やはり愛のことで彼を束縛しすぎることにでもなったらと、彼女なりに気遣ってのことだろう。
やがて、しだいに電話を掛けて来る回数も少なくなり、愛が亡くなって半年ほど経った頃には、ほとんど百合子からの連絡も来なくなった。
大輝自身も正直なところ、一年ほどは常に愛との思い出がつきまとい、いつも頭の中は彼女のことでいっぱいだったが、ちょうど大学四年生になった年に同じ国際社会学のゼミを取っていた沢尻陽子と親しくなり、かなり気があったせいもあり付き合うようになった。
そして、彼女と付き合うようになったのを機に、陽子が大輝のアパートに遊びに来るようになると、今まで机の上に飾ってあった愛との結婚式の日に写した二人の写真を、指輪と一緒に段ボール箱に入れて押入れの奥にしまった。
だからと言って、決して愛のことを忘れたり嫌いになったりしたわけではなく、二人の思い出を自分の中から掻き消そうとしていたわけではなかった。
それは、愛自身に「私との思い出をいつまでもくよくよ引きずって、人生を見失うことだけはしちゃあ駄目よ・・・」と、釘を刺されていたことがあったからである。
きっと、大輝に対するその思いが愛の母親である百合子の中にもあり、彼からしだいに遠ざかって行ってしまったに違いなかった。




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大輝は大学を卒業すると、両親に田舎に帰って地元の企業に就職するようにと、かなり強引に説得されたが、やはり愛との思い出がある“風のある町”を離れたくなくて、“風のある町”に残って、そこにある写真のフィルム工場に就職した。
陽子も、大輝が“風のある町”に残って就職することを選んだために、彼女も“風のある町”から電車でふた駅行った所にあるデパートに就職した。
その縁もあって、二人はお互いに就職してから三年目に結婚し、その後女の子ひとりと男の子ひとりの二人の子供(健太と凛)をもうけた。
ただ、愛の母親である百合子にだけは陽子と結婚する時に、電話でそのことを伝え結婚式の招待状を送ったが、「愛のことを思い出させるといけないから・・・」と言われ、丁重に結婚式に出席するのを断る手紙と一緒に、祝儀袋が送られて来た。
その後の人生の中で、大輝自身も勤務している会社をリストラされたり、皮肉にも妻の陽子が愛と同じような病気の乳がんになり、右の乳房を切除すると同時に癌細胞が脇の下のリンパ筋に転移していたために、脇の下のリンパ筋をすべて切除しなければならなくなり、利き腕である右手が使えなくなどの色々な苦難に遭遇したが、その度に父母や兄弟たちに支えて貰ったり、友人たちに力を借りたりしながら、どうにかそんな数多くの人生の苦難を乗り越えて来た。




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それから二十五年が経ち、長女の凛が同級生の赤西翼と結婚し子供が生まれたとき、名前付け親になって欲しいと頼まれたので、その子に迷わず“愛”と命名した。
どうして、その子に“愛”という名前を付けたのかの理由については、妻の陽子はもちろんのことだが、娘の凛や家族の者は誰一人として知らなかった。
その孫の愛が、今では三歳になり他の子供たちと一緒に、大輝の座っている公園のベンチの目の前の砂場で、砂山やトンネルを作ったりして楽しそうに遊んでいる。




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それから、最近年を取り老い先が短くなったせいだろうか。
急によく愛の夢を見るようになった。
その度に、愛に「今度生まれ変わったら、今度こそ僕たちは一緒になれるだろうか?」と尋ねると、「何を言っているのよ!あなたには、今は何よりも大切にしなければいけない、大事な家族があるでしょう・・・」と、よく叱られる。


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青春うたものがたりシリーズ1「風のある町」/ A town with the wind 総集編 8

2008-04-11 19:35:51 | Weblog

bellあなたは、青春うたものがたりシリーズ1「風のある町」/ A town with the wind  総集編 8 / 最終回を見なけば、一生後悔するかもしれません。それは、本作品が、“今を生きることの大切さ”や“青春時代の大切さ”について、あなたにその答えを間違いなく教えてくれるからです。


1

第10話/ 新たなる旅立ち 最終回

~もしも、君が生きていてくれたら、二人にとってどんな人生があったのだろう・・・~


風のある町を君は去って行った きっともう帰れないと知っていたから
(片道切符一枚で・・・Woo Wooo)
知らず知らずにいつか 二人の間を急ぐように時間が駆け抜け
知人(ひと)を通じて聞いていた 君の噂も聞かなくなったいつからか
あのまま君が生きていてくれたなら 二人にとってどんな人生があったのだろう
歳をとったせいだろうか こんなにも涙もろくなったのは
もう帰れないからだろうか 君と過ごした思い出の場所へ
どこまでも青く澄み切った 星空を見ていたら
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歳をとったせいだろうか 意味もない自分探しをするのは
もう帰れないからだろうか あのときめきの青春(じだい)の瞬間(なか)に
心地よい陽だまりの中の 眠りから目覚めたら
輝きもときめきもない 時の流れに置きざりにされた僕がいた




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大輝が愛の手紙を読み終えた時には、もう彼の両手では拭い切れないほどの大粒の涙がボロボロと溢れ出して、その涙が彼の頬を伝って彼女が書いた手紙の上に零れ落ち、そのせいでインクの文字が滲んでしまい、ほとんど彼女が書いた手紙の文字が読めないほどになっていた。

愛が亡くなって、半年ほどくらいまでは彼女のことや、彼女の家族の噂を聞いていたが、一年ほどが過ぎるとほとんど両方の噂を聞かなくなった。
それは、おそらく最初の二、三ヶ月間は百合子も大輝のことを心配して電話をくれたりしていたが、やはり愛のことで彼を束縛しすぎることにでもなったらと、彼女なりに気遣ってのことだろう。
やがて、しだいに電話を掛けて来る回数も少なくなり、愛が亡くなって半年ほど経った頃には、ほとんど百合子からの連絡も来なくなった。
大輝自身も正直なところ、一年ほどは常に愛との思い出がつきまとい、いつも頭の中は彼女のことでいっぱいだったが、ちょうど大学四年生になった年に同じ国際社会学のゼミを取っていた沢尻陽子と親しくなり、かなり気があったせいもあり付き合うようになった。
そして、彼女と付き合うようになったのを機に、陽子が大輝のアパートに遊びに来るようになると、今まで机の上に飾ってあった愛との結婚式の日に写した二人の写真を、指輪と一緒に段ボール箱に入れて押入れの奥にしまった。
だからと言って、決して愛のことを忘れたり嫌いになったりしたわけではなく、二人の思い出を自分の中から掻き消そうとしていたわけではなかった。
それは、愛自身に「私との思い出をいつまでもくよくよ引きずって、人生を見失うことだけはしちゃあ駄目よ・・・」と、釘を刺されていたことがあったからである。
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陽子も、大輝が“風のある町”に残って就職することを選んだために、彼女も“風のある町”から電車でふた駅行った所にあるデパートに就職した。
その縁もあって、二人はお互いに就職してから三年目に結婚し、その後女の子ひとりと男の子ひとりの二人の子供(健太と凛)をもうけた。
ただ、愛の母親である百合子にだけは陽子と結婚する時に、電話でそのことを伝え結婚式の招待状を送ったが、「愛のことを思い出させるといけないから・・・」と言われ、丁重に結婚式に出席するのを断る手紙と一緒に、祝儀袋が送られて来た。
その後の人生の中で、大輝自身も勤務している会社をリストラされたり、皮肉にも妻の陽子が愛と同じような病気の乳がんになり、右の乳房を切除すると同時に癌細胞が脇の下のリンパ筋に転移していたために、脇の下のリンパ筋をすべて切除しなければならなくなり、利き腕である右手が使えなくなどの色々な苦難に遭遇したが、その度に父母や兄弟たちに支えて貰ったり、友人たちに力を借りたりしながら、どうにかそんな数多くの人生の苦難を乗り越えて来た。




ベルーナネット(RyuRyu)




それから二十五年が経ち、長女の凛が同級生の赤西翼と結婚し子供が生まれたとき、名前付け親になって欲しいと頼まれたので、その子に迷わず“愛”と命名した。
どうして、その子に“愛”という名前を付けたのかの理由については、妻の陽子はもちろんのことだが、娘の凛や家族の者は誰一人として知らなかった。
その孫の愛が、今では三歳になり他の子供たちと一緒に、大輝の座っている公園のベンチの目の前の砂場で、砂山やトンネルを作ったりして楽しそうに遊んでいる。




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それから、最近年を取り老い先が短くなったせいだろうか。
急によく愛の夢を見るようになった。
その度に、愛に「今度生まれ変わったら、今度こそ僕たちは一緒になれるだろうか?」と尋ねると、「何を言っているのよ!あなたには、今は何よりも大切にしなければいけない、大事な家族があるでしょう・・・」と、よく叱られる。


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