その2
～前回までのあらすじ～
少年はいつも思い描いていました。
輝きを失くした貧しい生活（くらし）の中で、空の星たちに泣き顔を見られるたびに、あの空の向こうに僕が夢見る幸せの世界があるんじゃないかと・・・・・
そんな少年の前に、それを、天から見ていた星の天子キララが、どういうわけか突如として姿を現しました。そして、突然少年の前に姿を現すと、「君が、本当に私との３つの約束を守ってくれたら、君が望んでいる世界へ連れて行ってやってもいいですよ・・・」と、伝えました。
最初は、その見たこともない謎に包まれたきらびやかな姿を見て、自分の腰が抜けるほど驚いた少年だったが、「今の貧しい生活から抜け出して理想の世界に行けるんだったら・・・」と、そう心の中で計算すると、キララと３つの約束を守る契約を交わすことを決意しました。
少年は、自分が理想の世界に行くためのその２つ目の条件として、キララに少年が日頃から好意を持っている女の子の家に忍び込んで、彼女が可愛がっているウォルドルフ人形を盗んで来るように言われました。
少年は心の中で、「それだけは、絶対に出来ない・・・」と苦しみ悩みましたが、またしても「自分が理想の世界に行きたい・・・」行きたいという欲望に負けてしまい、女の子の家に忍び込みウォルドルフ人形を盗んで来ることを決意しました。
ある日の日曜日、少年は女の子が住んでいるアパートの花壇の陰に身を隠し、女の子が外出するのをじっと待ちました。
そして、女の子が外出すると、たまたま開きっぱなしになっていた風呂場の窓から忍び込み、女の子の家の中に入りました。
だけど、いくらどこを探しても星の天子キララが話していた、ウォルドルフ人形は見つかりませんでした。
それもそのはずです。ウォルドルフ人形は女の子が自分で可愛がっているぶん、いつも一緒に持ち歩いていたからです。
少年が、「いったいウォルドルフ人形はどこにおいてあるんだろう・・・」と、考え込んでいるうちに、すっかりと時間が経ってしまい、女の子が用事をすませて外出から帰ってきました。
―ガチャン―
ドアが開かれたその瞬間でした。
「キャーッ！」
誰もいないと持っている自分の部屋の中に、少年が青ざめた顔をして立っていたので、女の子は思わずあまりの恐怖心で大声を上げて叫びました。
「も、も、もしかして、あなたはＡくん」
女の子は、ガタガタと声を震わしながら尋ねました。
どうやら、少年が女の子に好意をい抱いていたように、女の子の方も少年に好意をい抱いていたようで、少年のことを知っていました。
「ど、ど、どうしてこんなことをするの？」
「・・・・・」
少年は、女の子に自分の顔を見られて名前を呼ばれたとたんに、頭の中が真っ白になりどうしていいのか分からなくなっていました。
そして、もう顔を見られた以上、この場で女の子を殺害し殺人犯になるか、それともこの場から今すぐ逃げ出してしまって、どこか誰も顔見知りがいない土地でひっそりと暮らすか、その二者選択に思い悩みました。
人は子供の頃から 夢に誘われ
人は子供の頃から 夢の世界に旅に出る
そして 見知らぬ人生という線路を
今日も歩きながら
いつか 心も身体も子供から少年へ
そして 大人になっていく
夢は人に 希望と愛を贈り
夢は人に 絶望と悲しみをもたらす
それは 夢が
人の天使と悪魔のふたつの顔を映し出す 心の鏡だから・・・
※ウォルドルフ人形は、ルドルフ・シュタイナーさん（クロアチア出身）のユニークな教育思想を背景に生まれた、人形とだと言われています。その後、スェーデンのカーリン・ノイシュツさんが「LEX MED MJUKA DOCKOR/ぬいぐるみ人形とあそぼう」を著述してから、世界各国で広く一般にも知られるようになりました。
※このウォルドルフ人形の画像は、「絵本の店・星の子」のご好意で使用させていただいています。
「絵本の店・星の子」ホームページ
http://homepage2.nifty.com/hoshinoko/
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─ Katy Perryの優しさと心遣いに感謝 ありがとうケーティお嬢さん─
本来、【ROAR】は人間の唸りや叫び声を表すものだが、僕の名前の猪の「BORA」を一文字変化させて【ROAR】にしたり、また僕のメールアドレスであるwildboar0522@hotmail.co.jpをから【ROAR】をwildという文字から野生のライオンなどをイメージしたりして創ってくれたことに対して、Katyの優しさと心遣いに対して心から感謝しています。
※ちなみに、【ROAR】は全米や全英はもちろんのこと、現在ｉＴｕｎｅｓでも世界６８カ国１位だそうです。
さらに、「ROAR」のPV（プロモーションビデオ）においてもKatyの優しさと心遣いを感じたのは、わざわざ僕のトレードマークである猫を使い、その猫をライオンや虎のように唸らせていることです。（ただし、猫の鳴き声をライオンや虎の唸り声に変化させるというこのKaty Perryの研ぎ澄まされた才能にも驚きますが・・・）
またさらにそれに加えて、今年11月に訪日するかもしれないことに対する日本の新聞や雑誌などメディアに対して、僕のトレードマークである猫を意識して「11月に、日本のネコちゃんたちのもとへ訪れちゃうってウワサがあるの! 大好きな日本へまた行けるなんて、大興奮よ!」コメントをしてくれていることです。
当初は、これほどのKatyの優しさと心遣いに気付かずに彼女に大変迷惑を掛けましたが、その優しさと心遣いが知った瞬間から、かなり男としては恥ずかしい話ですがもう涙が止まりませんでした。
ケーティお嬢さん！
本当にありがとう・・・