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徒然日誌(旧:1日1コラ)
1日1枚画像を作成して投稿するつもりのブログ、改め、一日一つの雑学を報告するつもりのブログ。
成果
2019-10-27 11:20:39
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日記
とりあえず、訓練学校に通い始めて7日ほど経った成果です。
「デザインは真似て学べ、センスはそれで磨かれる」らしいので、大学の時にゼミで行った「スイスデザイン展」のポスターを真似してみました。けど、設定を自己流にしたので、真似たと言っていいのかはよく分かりません。
まあ設定を考えてる間が一番楽しかったんですけど!
左:コピー元/右:コピー
左:コピー元/右:コピー
制作時間:それぞれ約5時間。
星座線は「Hondaキャンプ」というホームページの
星座図鑑
に載っているものをイラレでトレースしました。
コメント
幕間 運命の席は夢の中を転がる−ケース3.百眼の場合
2019-10-26 22:11:36
|
小説
本文詳細↓
(白い皮手袋をはめた燕尾服の仮面の店員が一礼する)
「いらっしゃいませ。当店にご来店いただき、誠にありがとうございます。人間の男性一名様ご案内です」
(無貌の店員、濃紺地に金字で何本かの線が引かれたカードを渡す)
「すぐの相席となります。只今お席をご用意させていただきますので、こちらの伝票を持って少々お待ちください」
(店の中央に配された席へ案内される。隣り合う席との間には仕切りがある)
「失礼します。こちらのお席へどうぞ」
「ん? おおっ、やっとか! あまりにも遅いから今日はもう帰ろうかと思ったわ!」
「お待たせして申し訳ございませんでした。それではただ今から相席開始となります」
「よろしくのう、坊主!
……なんじゃ、わしのような百眼の一族を見るのは初めてか? べつに獲って食いやせんぞ。
……ああ、そう謝るな。仕方あるまいて。初見では怯えて当然さな。悲鳴を上げんかっただけでも上々だろうて。ま、どうしてもと言うなら席替えしてもかまわんぞ。怯えた顔を見て酒を飲む趣味はないのでな。
……はっは! 肝の座った奴は嫌いじゃあないぞ。いやしかし、人間族と会うのはずいぶん久しぶりじゃ。住んでるのはどこだ? アルディオスか、シャンシャリアンか?
……ん? どっちも聞き覚えがない? ふーむ? そいじゃあ、坊主はどこの出だ?
……メトロポリス。春陽と野花の町。――ああ、あそこか! これはまた珍しい者と会ったわ!
……うむ、知っとるぞ。むっかーし昔に友人と旅行で見に行ったでな。そうか、そうか。
……今のは世界の名前かって? また妙な聞き方をするのぉ。普通に都市の名前だったような気がするが。ま、細かいことは気にするな! せっかく珍品中の珍品と会うたんじゃし、いろいろ聞かせてくれ!」
「失礼します。只今順番に席替えの案内をさせていただいておりますが、いかがでしょうか」
「ああ、わしらは十分楽しんでおるから、今のままでかまわんぞ」
「かしこまりました。それでは引き続き、相席をお楽しみください」
「いやー、しゃべったしゃべった。今日はなかなか楽しかったぞ! それじゃあ達者でな、坊主!」
(無貌の店員が無機質な声で尋ねる)
「本日のご相席はいかがでしたでしょうか」
(無明の黒の中に続く白い螺旋階段を下りる)
「またのご来店をお待ちしております」
―――――「おはようございます。どうかよい夢を」
コメント
彩の月、果樹と宴の町にて 11
2019-10-25 19:51:07
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小説
本文詳細↓
すでに目星をつけてあるのか、いくつかの名前をブツブツと呟きながら指で宙を叩いていた。
「いやー、それにしても昨日はなかなか衝撃的だったぜ。オレなんか舌が熱すぎて、切り取って別のものと換えてほしいぐらいだったのに、アンタは平然としてるしよ。もしかして人間の舌っていうのは、全員あんな感じで強いのか?」
「それはどうでしょう……。ああ、そうだ。実は僕、人を探していまして。会ったことがあるとか、噂を聞いたことがあるとかありませんか? 銀色の髪に翡翠色の瞳の女性なんですが」
「ほー、そりゃなんだ、アンタの初恋の人とかかい?」
「いえ、自分では違うと思ってるんですが、他の人に説明するのはそれが楽なのでそういうことにしておいてください」
「なんだそのまどろっこしい答えは……。あー、けど悪ぃな。思い当たる奴はいねえや」
「そうですか……」
この町では、結局収穫がなかった。
僕がよほど落ち込んでいるように見えたのか、お兄さんは「よければ何か言付かるぜ?」と言ってくれた。
「ありがとうございます。それじゃあ……
昔、星影草の山で、世界の名と生まれについて貴女が尋ねた子どもが探している。とお願いします」
コメント
彩の月、果樹と宴の町にて 10
2019-10-24 17:37:32
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小説
本文詳細↓
その中にアダムを放流してやれば、小さい体ながらも果敢に飛び込んでいって、あっという間に混ざってくるくるしていた。傍にはあのフェネネットたちもいる。
手拍子しながらそれを眺めていると、外に設置されていた木のテーブルに座る人たちが見つけて声をかけてくれた。彼らは全員人間だった。種族によって飲みっぷりは全然違うし、余計な気を回さず飲みたい時は、自然と同じ種で集まることが多い。招かれるまま座ってみれば、息つく暇もなく右から左から声が飛んで来て、何度も乾杯の音頭が交わされた。けどそれはなにも、僕のテーブルに限ったことではなかった。
こうして、宴の町の夜は更けていった。
翌朝、枕にしがみついてベッドを惜しむアダムを容赦なくひっぺがして、荷物の中に押し込むと宿を出た。ちゃんと僕たちは宿で寝たさ、もちろん。
「おっ、昨日のビックリ舌の兄ちゃんじゃねえか。おはようさん。早ぇな」
出てすぐに、昨日夕食の席で隣だった半獣半人のお兄さんと再会した。彼は大きな車輪の立派な荷車を牽いていたけど、その上には何も乗っていなかった。
「おはようございます。もしかしてこれから仕入れですか?」
「おうよ。もう少し暑くなりゃ酒一択なんだが、今の時期は果物のほうが人気があるからな。色々たくさん見繕わねえと」
コメント
彩の月、果樹と宴の町にて 9
2019-10-23 17:57:03
|
小説
本文詳細↓
すると、フェネネットの一団がいっせいに動き出した。カウンターの上に硬貨を置き、あっという間にドアを開けて店から飛び出していった。ちなみに黒毛のフェネネットだけは、僕の肩に跳び乗ると、そのまま首を一周してから音もなく駆け下りていった。ほわほわとした手触りに悶えるかたわら、なんとなく僕にはあのフェネネットが外へと誘っているような気がした。何があるのかマスターに尋ねてみると、肩をすくめられた。
「んー、今から何かが始まると言うよりは、いよいよ宴の町の真骨頂ってとこか。盛り上がって参りましたー! ってやつだ」
「ほう! そうかそうか、それは行かねばならぬな! 宴とあらば踊るのが当たり前、むしろ踊り狂わぬは宴に申し訳ない!」
鼻息荒く胸を張ったアダムの首をひょいとつまみ上げて肩に乗せると、僕もお金を置いて立ち上がった。せっかく誘ってもらったわけだしね。
「俺ァこの町の雰囲気が気に入ってんだ。一人でも多く楽しんでくれれば嬉しい」
「はい、ありがとうございます。ごちそうさまでした」
「君たちに真なる天地の喜びが多からんことを」
「あなたとこのお店にも、真なる天地の喜びがあるように」
店の外は、ほどよく浮かれた陽気で満たされていた。広場の中心で奏でられる音楽にあわせて、色んな種族の人たちが思い思いに踊っている。
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霧ヶ原 悠と申します。
アニメ見て、マンガ読んで、小説書いて、それを製本することが趣味の成人女性。「小説家になろう」「カクヨム」「Pixiv」で活動中です。
現在人生という名のジャングルで迷子中。
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