ボーダフォンは、あらかじめ指定した相手先への通話やメールがし放題になる「LOVE(ラブ)定額」を11月1日より導入する。
LOVE定額は、月額315円であらかじめ指定した相手先(ボーダフォンの携帯電話1件)への通話およびメールがし放題になるオプションサービス。TVコール(テレビ電話)も半額になる。2006年5月までの期間は、キャンペーンとしてTVコールもし放題となる。
国内のみで適用され、プリペイド式の携帯電話を除く全てのボーダフォン端末で利用可能。対象料金プランはバリューパックプレミア、バリューパックプラチナ、バリューパックゴールド、バリューパックシルバー、バリューパック、ビジネスパック、ビジネスエコノミーパック、ライトコールパック。家族割引や家族通話定額、デュアルパケット定額、メール定額なども併用可能となっている。
発表会では、ボーダフォンの執行役副社長 コンシューマー事業統括本部長の野副正行氏がプレゼンテーションを行なった。同士は、「2005年4月から、ボーダフォンは原点に返って、メールや通話を気軽に使えるサービスを提供してきた。今夏、家族間通話定額、メール定額、デュアルパケット定額を発表したが、今回のサービスは冬商戦に向けた4つ目の定額だ」と語った。
同氏によれば、定額サービスの導入以降、同社の3Gサービスに加入する過半数がデュアルパケット定額かメール定額に加入しているという。野副氏は先のTCAの発表に触れ、「前半戦は不調だったが、6月以降は純増を続けている」と同社の定額サービスが、ユーザーに一定の評価を得ていることをアピール。昨年末より低迷を続けたボーダフォンだが、2005年度より、津田会長、モロー社長の新体制で社内改革を行なったことで、「原点に立ち戻った改革を、日本のビジネスにフォーカスしたアクティビティをやっていく。今後はかなり攻勢に転じられる」(野副氏)とした。
ボーダフォン、4つ目の定額「LOVE定額」導入
家族間通話定額がユーザーに支持されたが、家族間だけしか適用にならないという問題があった。それを補う形として導入されたのが「LOVE定額」だ。
従来あった「指定割引」を定額制に発展させた形で、ここまではいずれやってくると思っていた。しかし、通話だけでなく、メールも定額になるという予想外のオマケがついていた。
従来の「メール定額」は3G端末のみが対象だったが、これは2G(PDC)端末も対象となるため、2Gユーザーには朗報だ。恋人や友達などとメールのやりとりが多い場合もとても有効なサービスとなりそうだ。
三つの定額をスタートしてから純増に転じたというが、最近は微増にとどまっていて、それもプリペイド端末による水増しの可能性が高い。早くも三つの定額が息切れ状態になっていただけに、純増への反転のためにこれで二段目のロケットを噴射した事になる。これで月間シェア3位のウィルコムに追い付く事はできるだろうか?
「2006年5月までの期間は、キャンペーンとしてTVコールもし放題となる。」というのも3Gユーザーにとってはけっこううれしいかもしれない。
携帯電話での音声通話の定額制の対象範囲が広がるのは大きい。しかし、まだまだウィルコムと比べると高い。このLOVE定額を9人指定した場合にはそれだけでも基本料とは別に2835円もかかってしまう。ウィルコム定額は基本料込みでウィルコムユーザーの誰にかけても2900円ぽっきりなのだから、ウィルコムを一台追加した方がイイということにもなる。
ただし、ボーダフォンの家族間通話定額とLOVE定額に人気が集まれば、DoCoMoとauも無視できなくなる可能性があり、今後の各社の対応が注目される。
それにしても・・・どうして「LOVE定額」が岡田准一なんだ?私は全然彼にはLOVEを感じないのだが・・・。普通、伊東美咲でしょ~。やっぱり、ボーダフォンのやることはピントがボケている。