dynaboy's BLOG

dynaboyが毎日思っていること
毎日ケータイに囲まれて・・・

※匿名コメント等は公開していません

【Hello Messenger】auのPTTは定額制にせず

2005年10月24日 20時43分30秒 | au
 KDDI、沖縄セルラーは、テキストや画像の送受信に対応し、トランシーバーのように音声通話が行なえる新サービス「Hello Messenger」を11月下旬に開始する。

 「Hello Messenger」は、最大5人のメンバーと、チャット風にテキストや画像を送受信できる機能に加え、トランシーバーのように音声通話が行なえる「Push to Talk」(PTT)も利用できるコミュニケーションサービス。24日に発表された「W33SA」「W32T」「A5515K」に対応し、今後発表される端末では基本的に標準機能となる予定。

 若い世代で定着しているメール文化を狙った、チャット風のコミュニケーションツールとなり、NTTドコモが発表した「プッシュトーク」のようにPTTサービスも利用可能だが、音声、文字、写真の3つを組み合わせて利用できるのが特長となる。BREWベースのアプリとなるが、アプリメニューには登録されない。音声機能は標準的なPTTの仕様で、テキストや画像のやりとりはSIPベースとなる。

 サービスプラットフォームは、mountain mountainの山下浩平氏がデザインしたもので、mountain mountainがサービス全体のプロデュースを担当。ヤギのキャラクターをメインに12のキャラクターが用意されており、ユーザーは自分のキャラクターを選んで、テキスト、携帯のカメラで撮影した画像、音声通話(PTT)を同一プラットフォーム上で楽しめる。キャラクターの背景画像も4種類から選択可能となるが、背景画像やキャラクターデータを追加することは現状ではできない仕組みだという。

 利用する場合は、Hello Messengerの画面から、アドレス帳に登録されているユーザーを呼び出して「お誘い」する。誘われた相手側がサービスに対応していると、相手側のアプリが起動し、参加可否が問われる。参加するとチャット風の画面に参加者のキャラクターが表示され、参加を拒否した場合は、「切断されました」とアナウンスされる。なお、相手側がサービスに対応しているかどうか、現状では誘った側には判別できない。また、相手側のプレゼンスなどは確認できない。

 テキストの入力は通常のメールと同じように行なえ、送信したコメントは、チャット風の画面に表示される。PTTの音声通話を行なう場合は、発話ボタンを押しながら話せば相手側に音声が届けられる。相手がテキストメッセージなどを入力中であっても音声は送信され、設定によって音声通話をOFFにしたり、端末スピーカーから音を出さないようにもできる。テキスト・画像ともに1分間通信が行なわれなければ自動的に切断される。

 また、アプリ上からカメラも起動可能で、QVGA(240×320ドット)サイズかQQVGA(120×160ドット)の画像をその場で撮影して送信できる。送信された画像はチャット画面上にサムネイル表示される。

 なお、メッセージのやりとりはアプリ内のログファイルに保存される。画像もログファイルに一時的に保存されるが、データフォルダに移すことも可能となっている。このほか、参加可否なしで自動応答することも可能となる。

 音声通話を行なった場合の利用料は2秒で1.05円(税別1円)。ただし、2006年4月30日まではキャンペーン料金が適用され、20秒で1.05円となる。発話ボタンを押している間のみ課金され、受け手は課金されない。また、各料金プランの無料通話分を充当できる。

 テキストおよび画像のやりとりを行なった場合は、通常のメールやEZwebを利用した際と同じパケット通信料金が発生する。CDMA 1X WIN端末のパケット定額サービスも適用される。

 なお、KDDIのau商品企画部 モバイルサービス部長の重野卓氏によれば、今後他社が同じようなサービスを提供してきた場合でも「技術的には標準的な仕様となるため相互接続が可能ではないか」とのこと。同氏はこのほかドコモの「プッシュトーク」が音声定額プランを用意していることに言及し、「定額については議論した。新サービスとなるため、最初からずっと使っていただけるサービスではない。逆に定額は使いにくいと判断した。最初のうちは定額よりも安い料金で提供し、定額制は今後、検討していく」とした。

文字や画像、音声サービスをまとめて使える「Hello Messenger」

 auのPTTはDoCoMoのカケ・ホーダイとはまったく別のアプローチでやってきた。なんとチャットや画像との組み合わせで来るとは思ってもみなかった。新鮮さという点ではauのHello Messengerの方がマルチメディアしていて楽しい。

 しかし、チャットと画像はダブル定額の対象となるが、音声のPTTに関しては定額が用意されないのが残念でならない。

 PTTは本来はauのような音声チャットという位置付けのアプローチの方が自然で、擬似音声定額として宣伝するDoCoMoの方が無理やりって気もする。それでも、ユーザーからすれば定額があるとないでは大違いなので、カケ・ホーダイの方がユーザーの支持が得られるかもしれない。

 auのPTTも定額制が用意される事を期待したい。