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イチリンソウ

2021-04-03 | フォトムービー


音楽:アルビノーニ オーボエ協奏曲 ニ短調 作品9-2 第1楽章

●イチリンソウがだいぶ増えてきたが,昆虫はそれほど来ない。


■美しい旋律の名手
「アルビノーニ」の名前は,人気曲《アルビノーニのアダージョ》によって,
広く知られている。オルガンと弦楽合奏による,あの甘美な調べである。
だが,多くの方がすでにご存じのように,この作品はジャゾットという人物が
アルビノーニのトリオ・ソナタの断片からこしらえた20世紀の産物であり,
バロックとは縁もゆかりもないムード音楽である。もしアルビノーニにこの曲を
聴かせたら,このどこがオレの音楽か,と怒るのではないかと想像する。

トマーゾ・ジョヴァニ・アルビノーニ(1671-1751)はヴェネツィアの紙商人の
息子で,家業から入る収入をバックに教会や宮廷の奉職せず過ごした。
彼は「アマチュアのヴァイオリニスト」の署名するのが常としたが,それは謙遜
ではなく誇りのあらわれであった。彼は音楽家の師弟系列からも離れていたよう
で,それが彼の音楽の個性的な味わいを熟成させるのに役立ったと,よく指摘
される。

(中略)

アルビノーニは美しい旋律の名手だ。ニ短調のオーボエ協奏曲は,その精華と
いえるだろう。彼が巧みなのは,主題の着想というより,それを受けついで
つないでゆく「紡ぎ出し」の仕方である。ゼクヴェンツ(同型反復)という
定番の技法を基礎にはしているのだが,その扱いがなめらかで,変化もタイ
ミングよく織り込まれているために,旋律の流麗さが際だったものとなる。

そしてそこには,心地よいはずみと,人なつこい表情が添えられるのである。
短調の楽章では淡い感傷が心に沁みるが,それは過剰になることがなく,
品位を損なわない。
(礒山 雅「バロック音楽鑑賞事典」講談社学術文庫より引用)

●なるほどなぁ
このように説明されると,ぼくがアルビノーニの旋律に惹かれる理由を
とても納得する。

 


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