■クサノオウ(瘡の王・草の黄,ケシ科)
本種にはヒゼングサ(川癬草)やタムシグサ(田虫草)など,皮膚病に
関連した方言がある。漢方では「白屈菜」という湿疹の薬になっている。
クサは草ではなく「瘡(くさ)」のこと。
「瘡(くさ)」は「瘡(かさ)」ともいい,皮膚病を総称する言葉。
昔は,本種が皮膚病を治す薬草の王様とされていたと思う。
(「野草の名前」より)
茎を折ると悪臭のする橙色の汁が出て,皮膚病に効くとされますが,
うかつにさわるとかぶれます。
また全草有毒で誤食とると中毒を起こすため,安易な利用は非常に
危険。花を愛でるだけにしましょう。
(「子どもに教えてあげられる 散歩の草花図鑑」より)
■トリアシショウマ(鳥足升麻,ユキノシタ科)
名は芽生えた時期の茎の先が鳥足状に分かれていることでトリアシ。
またショウマの名の由来は根を漢方の薬の「升麻」にするサラシナショウマに、
花の花序が似ていることに拠る。
(「野山の草花・木々の花」
植物検索図鑑http://momo1949.3zoku.com/index.shtmlより)
■マツカゼソウ(松風草,ミカン科)
花期は8月~10月。小葉のつき方が独特。
名は、「秋風に揺れる花姿から」あるいは「マツガエソウ(松枝草)が
転化した」などの説がある。
葉をもむと柑橘系の香りがする。(「野草の名前」より)