■ノクターン第2番 変ホ長調 Op.9-2
優れた旋律作家であるショパンが書いた、最も美しい旋律のひとつにして、すべてのクラシック
音楽の中でも、片手に入るかもしれないほどの名旋律です。
音楽家として身を立てることを志し、ショパンがパリにやって来て間もない頃、アイルランド出身の
作曲家ジョン・フィールドが同じくパリを訪れ、自身が創作したノクターンという甘美なピアノ曲で
もてはやされていました。
元来、流れるような美しい旋律を作ることに長けていたショパンにとって、その才能を存分に発揮
できるノクターンは、まさに打ってつけの形式でした。また当時、パリのサロンで貴婦人たちにピアノを
弾いては聴かせていた彼には、甘く親しみやすいノクターンはアピールするのに絶好の音楽でもあり
ました。
そこでショパンは作品9の、3曲のノクターンを続け様に作曲します。そのうちのひとつが、作品9の
第2番として知られる、ノクターン変ホ長調です。あまりに魅力的な旋律から、ヴァイオリンやチェロなど、
様々な器楽独奏曲に編曲され、親しまれています。
あたかも元からどこかに完成形として存在した旋律が、ショパンという音楽家を通して地上に降りてきた
かのようです。
■ワルツ 第7番 嬰ハ短調 Op.64-2
ショパンのワルツは舞踏的なものと、内面を表したものに大別されます。第7番は明らかに後者の部類と
いえます。
「もしワルツに合わせて踊るのであればその相手は貴婦人でなければならない。」とシューマンはショパンの
ワルツを評しました。ショパン自身も当時流行の華やかなだけのウィンナーワルツは肌にあわず、なぜあの
ような舞曲がもてはやされるのだろうと手紙に書いています。
本来は踊るための音楽に過ぎなかったワルツを、自らの内面を表現する芸術に高めたのはやはりショパン
でした。 (「クラシック名曲サウンドライブラリー」の解説より抜粋)
●ショパンの音楽は切なく,胸をかきむしられる。力強いポロネーズはなおさらそう感じる。
ポーランドの歴史とショパンの生涯から受けたイメージのためなのだろうか。
●小石川植物園の正式名称は「東京大学大学院理学系研究科 附属植物園」と,とても長い。
長いのは名称だけでなく,「本植物園は日本最古であるばかりでなく世界でも有数の歴史を
もつ植物園のひとつで,今から約300年前の貞享元年(1648)に徳川幕府が当地に設けた
「小石川薬園」に源を発して…」とパンフレットにあるように,歴史も長い。
●「植物分類標本園」は「植物の分類体系を生きた植物によって具体的に理解することができる
ように約500種の代表的な高等植物が植えてある。」とパンフに記載されている。
ここに一番惹かれた。花期が過ぎた植物が多かったが,「あー,これがそうか。」と,葉や茎から
学習することができたからだ。
●で,苔むした切り株がゴジラに見えた。入口の写真は梅の無料配布。もちろんいただいてきた。
●本日の朝日新聞に,小石川後楽園のハナショウブが2度目の見ごろを迎えたという記事が載っていた。
6月上旬まで見ごろだということなので,望遠レンズを持って行ってみようかな。