えんどうえこばなし

フラメンコ。レッスン動画とえこばなし。

11/24 生徒クアドロライブ

2019-11-26 21:32:26 | クラス/短期クラス
24日のクアドロライブ、お越し下さった皆様ありがとうございました!
そして出演の皆さんお疲れ様でした。





全員が本番で力を発揮できるということは少ないのですが、
今回はその稀有な良いライブになりました。
パルマもハレオも(もちろん色んなことがありつつも)、私が当初想像していた以上に出来たので感激でした。それぞれ色んな気づきがあったし、お客さんもニコニコして「みんなすごいよかった」と言ってくださいました。本当に良い会になったんじゃないでしょうか。

さて、リハ後(本番前)に

1、本番は急に不安になってしまって自分のことを考え始めてしまったりするものだけど、パルマを叩いている時には「今までやってきたこと」をしっかりと出来るように、集中してやること

2、本番は「今までやってきたこと」を一旦ゼロにして、その時の流れや雰囲気を感じて叩き方などを変えていくこと

と話しました。
「今までやってきたこと」をしっかり出来るようにやれと言った口で、それをゼロにしろと言う。
正直、言うか言わないか迷ったのですが、言っても大丈夫だろう、理解できるだろうと思って言いました。
この二つを同時にするのは難しいのですが、とても大切なことです。

自分自分!と自分ばかりにベクトルを向けていると、相手を見れなくなるし、決めつけで事が運んでしまう。
相手相手!と相手のことにばかりベクトルを向けていると、自分の力もでず、後手に回ったりして結局相手のためにならなくなってしまう。

そりゃそうだ。
でも、実際にはそんな簡単には出来ません。

構成や「ここはこう叩く」という「決め事」は、「相手のためを思って」覚えて練習してきたのに、
なんと最終的にそれが「決めつけを呼ぶ邪魔なもの」と急にひっくり返って、それを捨ててゼロにしないと、相手のためにならなくなってしまう。
「今までやってきたことって何だったの?」という気持ちにもなる。
練習していればしているほど、染み付いたものが邪魔になるという矛盾。


自分の中のコンパスと、
ギターの音、歌の音、踊りの音。
これも自分の中の音が強すぎたら調和できないし、相手の音だけになると今度はひっくり返って全然成立しなくなってしまう。

そういう一見「矛盾してんじゃん?!」ということって本当に多くて、でも調和のためには絶対に必要な部分で、でもやっぱり「えー」と思うこともあるけれど、
それがクアドロでやっていくことの面白いところだし、それは本当は「踊りだけ」だったとしても同じような問題は内包されているのです(でも踊りだけの場合はあまり表面化しない事が多いのであんまり気づかれない)。だから間違いなく、クアドロでやってて「えー」と思う事、「できなかったよ!」という事の中に、色んなヒントがある。踊りでも、パルマでも、そして人生にもね。


今回、ライブ本番が本当にうまく運んだので、いやーよかったよかった!イエイ!
と終わらせることも出来るわけなのですが、
期待を込めて、今回の練習と本番と、悩んだこと、問題が起きたこと、大変だったこと、そんなことの中から、矛盾を調和に変えていく方法を見つけてもらえたらいいなと思います。

そしてやっぱり基礎練大事!

最後になりましたが、練習では色んな方法で、言葉を変え、あらゆる方向から大切なことを伝えようとしてくださり、本番ではたくさんのパワーをくださった、岩根さん、薫里さん、本当にありがとうございました!!

今週末12月1日はもう一つのチームです。
昨日ギターと歌に来てもらっての練習でしたが、全員玉砕というこれまたなかなか面白いことになっております。
席はまだありますので、興味のある方はえこまでおしらせください!

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