和楽家草紙 (わがやぞうし)

宮崎県都城市のエヴァホーム社長のブログ。
日々の出来事から趣味の話まで色々なことを書き綴っています。

暖房をしているのに隙間風で寒い!

2008年11月25日 | 今日の現場
朝晩が寒くなりました。

皆さんのお宅では、暖かく過ごせていますか?

今日は、寒い季節の隙間風について・・・



断熱リフォームのお客様のケースをご紹介します。



今年の2月に断熱リフォームのご相談を受けて、さっそく調査にお伺いしました。

平屋で15年ほど前に建てられたお宅。

作った工務店はすでに倒産。



リビングには、無垢の床板、腰壁も貼ってあり、暖炉も設置。
とても、しっかりしたつくりの家に見えます。


しかし、暖房中のリビングを温度計で計測すると

            天井付近が27度
            頭の辺りが23度
            足元が17度!!(隙間風がピューー!!)


こんな立派な家なのに・・隙間風だらけのめちゃくちゃ、寒い家でした。



天井と床下にもぐってみたら、原因は一目瞭然。



天井には薄い50mmくらいのグラスウールの断熱材が、天井板の上にばら撒かれていました。

多分最初には、大工さんが綺麗に敷き込んだはずの断熱材。
いつのまにかバラバラに・・。


床下には無垢の床材が貼られているのですが・・・なんと断熱材が無い!!

(なんと、無垢の床板は断熱材の代わりになる!!と言われたそうです。)


ついでに、夏が暑いので小屋裏に換気扇をつけると良いと言うので、設置したとか。効果が無く、放置してありました。




これらの理由で、暖房をつければつけるほど!?隙間風が吹く家になりました。

まだ、火鉢程度で暖を取っていたほうが住みやすいはずです。



理由は簡単で、昔、学校で習った理科の授業に「温まった空気は上昇する」とあるはず。


つまり、この家はリビングで暖炉とファンヒーターで空気を温めると。


暖められた空気は天井へ上昇し、断熱材の無い隙間を抜け、小屋裏の隙間から屋外に!


室内では、上昇した空気を補うために、断熱材の入っていない無垢の床の隙間から室内へ、床下の冷たい空気が侵入!



この単純な空気のサイクルが繰り返されていたので、暖房をつければつけるほど、隙間風が吹いていたのです。




断熱リフォームをしたその日から劇的に室内環境が変化し、住みやすい家になったのは言うまでもありません。



この断熱リフォームには、自然素材のセルロースファイバーを使用しました。


  第1に、天井一面に20cm程度の厚みで吹き込みます。

  隙間無く天井一面に吹き込むことが出来るので・・・上昇気流をストップ。



  第2に無垢の床材の下に約15cmの厚みで吹き込みます。
  これで、床下からの隙間風の侵入する余地はなくなりました。


これが、隙間風をなくすことで住みやすい家を造った、断熱リフォーム。



セルロースファイバーが断熱リフォームにも最適な素材なのがよく分かりました。














     







最新の画像もっと見る